【報道】拳銃発砲・2つの事案から
「威嚇」「誤射」同じ警官か
千歳署内で巡査部長の拳銃暴発
恵庭・刃物騒ぎと同じ日の夜に
本誌前号発売直後の7月中旬、北海道内の警察署で2件の報道発表があった。1つは事件捜査に伴う威嚇射撃の経緯を伝えるもので、もう1つは警察署内で起きた拳銃暴発事故の発表。いずれも地元報道大手が活字や電波で伝えることになったものの、2つの事案の無視できない共通点に触れたニュースは今のところみあたらない。本稿はおそらく初めて、その疑いを伝える記事となる――。 (小笠原 淳)
----------------------------------------------------------------------
【報道】道警不祥事から考える(86)
盗撮警官に不倫の“余罪”
副業、窃盗など「減給」留まり
道警不祥事・26年上半期速報
本誌面で不定期に伝え続けている地元警察の不祥事問題。2026年上半期に処分・措置があった事案の記録が出揃った。文字通り十年一日の如く“警察特権”は磐石で、未発表とみられる事案の概要は情報公開請求を経ない限り確認困難。不祥事の全件公表を拒み続ける当局に代わり、本稿をもって公文書に残された事実を“公表”することとしたい。本年前半の6カ月間に記録された懲戒処分、及び監督上の措置の速報を。(小笠原 淳)
----------------------------------------------------------------------
【報道】上紋峠の周辺で進む国内最大規模の風力発電計画を追う(第5回)
再エネを「錦の御旗」に掲げて
進められる北海道の環境破壊
士別市と滝上町との境界にある上紋峠の周辺で進む、陸上型では国内最大規模の風力発電所(風発)の建設計画。この9月には環境影響評価(アセスメント)法に基づく「配慮書」が公表されるが、滝上町内では計画に反対する住民が町長に「意見書」を提出し、疑問点を話し合う場を創ろうと模索する人たちも動きだした。そんな中で、すでに巨大風車が林立する宗谷管内の状況について、豊富町内で騒音被害などの問題に取りくむ住民の話も聴いた。「地産地消の再エネ事業」の原点に戻り、北海道を「エネルギー植民地」にさせないためにどうすべきか──あらためて考えてみた。 (ルポライター・滝川 康治)
----------------------------------------------------------------------
【緊急提言】㈱あかりみらい代表取締役 越智文雄 氏
首都直下地震と臨時政府設置シナリオ
北海道は被災都民の受け入れを最優先に
誰が見ても、大阪圏への利益誘導に見える「副首都法案」が議決された。大阪も愛知も福岡も南海トラフ地震が来たらアウトである。日本の臨時政府と数百万人の避難民受け入れは北海道にしかできない。利権や政治とは一線を画して北海道の役割を論じたい。
----------------------------------------------------------------------
【報道】新たな指定管理者で再出発した「道の駅あかいがわ」
「議会の思惑」で失われた4カ月
村の顔として新たな運営に期待
後志管内赤井川村と村議会の対立で4月から休館していた「道の駅あかいがわ」の指定管理者が7月8日の臨時村議会で「あかいがわテラス合同会社」に決まり、8月上旬から営業が再開されている。この問題をめぐっては、昨年秋に一般社団法人「赤井川村国際リゾート推進協会」(赤井川村DMO)が優先交渉権者として選ばれたが、指定管理者としての適格性に疑義があるとして、今年3月の本会議で否決され管理者不在の状態が続いていた。取材に応じた馬場希村長は「ようやく再オープンが決まった。あかいがわテラスにはホスピタリティの向上や農産物などを『村の顔』として情報発信してほしい」と話した。 (武智敦子)
----------------------------------------------------------------------
【シリーズ・住宅不動産情報】】44─ 札幌の新ビル・新ホテルに不可欠なコンビニ
注目複合施設に積極出店で存在感
最後発の「ファミマ」が強気の戦略
建築費高騰の中にあって札幌市内ではオフィスビルやホテルの開業が続いている。堅調な宿泊需要やオフィス需要を受けて当面は供給側の売り手市場となりそう。そして、こうした新オフィビル、新ホテルに不可欠になってきたのがコンビニで、断トツに出店を増やしているのが「ファミリーマート」。折しも北海道進出20年目を迎える中、この機を捉えて新オフィビル、新ホテルに積極的に店を構え、ブランド価値や知名度の向上を狙う考えだ。 (佐久間康介)
----------------------------------------------------------------------
【ニュース】
■雪印メグミルクがバター専門カフェ
「THE BUTTER」をオープン
──受け継ぐ歴史と技術、工場直送の生クリームを店内で加工
■「延長期限を原子力機構に守らせ
最終処分場への懸念を取り除け」
──道北の住民団体が「ほろのべ核のゴミを考える全国交流会」
■道内現職自衛官の2裁判が佳境
パワハラ訴訟は9月上旬尋問へ
──難聴訴訟では原告が国の研究報告と現場との矛盾を指摘
■札幌中央信組の新「山鼻支店」に
併設される“学生職員”マンション
──北海学園大2部学生を正職員に採用し格安家賃で支援
-------------------------------------------------------------------
【地域】函館・大泉潤市長に「次のまちづくり」を訊く
10年をかけ希望あるまちを
次世代につなげていきたい
「インクルージョン未来都市・函館」へ
3年前の市長選で圧倒的な民意を受けて初当選した大泉潤市長(60)の任期が残り1年を切った。就任直後に全庁的な「人口減少対策本部」を立ち上げ、かねてから危機感を抱いていたテーマに積極的に取り組んできた大泉市長は昨年10月、「2035年人口減少ゼロ」を表明。10年間で集中的に雇用の創出・拡大に挑む積極果敢な目標を打ち出した。北海道新幹線のJR函館駅乗り入れや「ふるさと納税100億円」など掲げた公約のハードルはなお高いが、社会的な孤立や排除をなくす「インクルージョン」をはじめ本人が示す地域ビジョンに共感を寄せる市民は今も少なくない。2期目の去就は明言を避けながら「山積する課題にひとつひとつ対応していく」とする大泉市長に、まちづくりの現状と展望を訊いた。
(7月21日取材 工藤年泰・武智敦子)
-------------------------------------------------------------------
【観光】2026 秋の観光情報
彩りと実りの季節に北の大地へ
--------------------------------------------------------------------
【Journal’s Eye】「正義」が「希望」に―
道警元警部が子ども食堂開設
まずは宅配「誰かがやらなきゃ」
「この世で唯一の正義は、お腹をすかせた子供たちに食べ物を与えることだ――。『アンパンマン』のやなせたかしさんがそう言っていたと聴き『その通りだな』と思ったんです」 噛み締めるように語るのは、北海道警察の元警部・稲葉圭昭さん(72)。地元の札幌で「子ども食堂」を始めたのは、その「正義」を形にしていくためだった。(小笠原 淳)
--------------------------------------------------------------------
【医療】坂泌尿器科病院の笹尾拓己副院長に前立腺がん早期発見の重要性を訊く
がんを確実に見つけ治療に
導くMRIフュージョン生検
近年、前立腺がんは男性の罹患率でトップのがんとなり、高齢化の進展もあって9人に1人が発症する時代を迎えている。そうした中、社会医療法人北腎会が運営する坂泌尿器科病院(坂丈敏理事長・院長/札幌市西区・59 床)が前立腺がんの早期発見と治療に取り組み、注目すべき効果をあげている。特に力を入れているのが、事前に撮影したMRI画像とリアルタイムのエコー画像を重ね合わせながら正確な穿刺を行なうMRIフュージョン生検(MRI融合標的前立腺生検)。同院の副院長で診療支援部長の笹尾拓己医師(58)に、早期発見の決め手となるM RIフュージョン生検と最新の前立腺がん治療について訊いた。 (7月27日取材 工藤年泰・武智敦子)
----------------------------------------------------------------------
【生き方】在家の僧侶・釈丞西さんの「他力の半生」
人生は不可思議・不可説な“お与え”
「他力」の視座が導く新たな気付き
人生のこれまでを思い描く時、節目、節目で決断があったことに気づく。その決断はどこから来ているのだろうか。本誌で紹介してきた在家の僧侶、釈丞西(俗名:小西征夫)さん(86)は、23歳で北海道に渡ってからの来し方を「思い計ることも考え尽くすこともできない“不可思議”な“不可説”な、何か奇跡的な“お与え"だった」と話す。過去、現在、未来は「自力」で選んだものではなく、不可思議な力、すなわち「他力」によってもたらされるものだという。その小西さんの生き方を通じて「他力」の意味を考えてみたい──。
----------------------------------------------------------------------
【国際】「平和のための日本民衆外交団」呼びかけ人の瀬尾英幸さんに訊く
ガザやイランの人々のために
世界各国に訴え続ける「平和」
パレスチナ自治区・ガザの支援につなげようと、昨年4月に「平和のための日本民衆外交団」を立ち上げた瀬尾英幸さん(84)が事務総長を退き、「呼びかけ人」として活動を始めた。2023年10月7日に勃発したパレスチナ・イスラエル戦争は停戦合意後も空爆や軍事行動が断続的に続いている。さらに、今年2月28日にアメリカとイスラエルによるイランへの先制攻撃で始まったイラン戦争は、ホルムズ海峡の封鎖による世界経済の混乱を招き、停戦合意も束の間、戦争終結への道筋は今なお不透明だ。武力攻撃に苦しむガザとイランをどう支援していくのか──。これまでの取り組みや考えを瀬尾さんに訊いた。 (武智敦子)
----------------------------------------------------------------------
【連載】北の大地を拓く新・農業人【11】
石狩での新規就農を実現させた
若い夫婦の放牧酪農に賭ける夢
小規模酪農と乳製品製造の「こころデイリーファーム」
今から8年ほど前、農業が盛んなオホーツク管内の出身で異業種の仕事をしてきた若い夫婦が一念発起し、道内で放牧酪農による新規就農の道を模索し始めた。「生産者の声を聞きたい」と40 カ所ほどの牧場を訪問して研鑽を積んだ2人は、数軒しか酪農家がいない石狩で準備を進め、昨年春に晴れて新規就農を実現させた。乾草など粗飼料を購入して少頭数のジャージー牛を飼い、搾った生乳はみずから加工して「道の駅」や小売店に卸し、一家の生計を立てる─という新境地を開こうとしてきた。「酪農の力でまちを盛り立てたい」と意欲を見せる「cocorodairyfarm(こころ デイリーファーム)」を訪ね、これまでの歩みなどを訊いた。(ルポライター・滝川 康治)
----------------------------------------------------------------------
【連載】ルポ「ひきこもり」132 ― 「北海道ピアサポート協会」の取り組みから
一人ひとりの苦労を価値に変え
必要とする人に届けていきたい
同じような苦労や体験をした仲間が対等な関係で互いを支え合う「ピアサポート」を通じて地域社会をつくる──。そんな未来を目指して一般社団法人「北海道ピアサポート協会」(札幌市)が取り組んでいるのがピアサポーターの育成だ。2020年に「ピアスクール」を開講してから、これまでに40人余りが学びピアサポーターの認定資格を取得している。代表理事の矢部滋也さん(43)は「将来的には制度やサービスの枠にとらわれず、地域の中に当たり前のようにピアサポーターがいるような社会をつくりたい。障害の有無に関係なく一人ひとりの経験を価値に変え、必要とする人に届けていければ」と話す。
(武智敦子)
----------------------------------------------------------------------
【フォトレポート・トピックス】
●函館空港が国際線ターミナルビルでAI案内サービスを開始
●大和ハウス工業が宿泊需要を踏まえ函館湯川でホテル着工へ
●太陽グループの東原俊郎会長が個人寄付で大きな社会貢献
●国内初 キリンがビール製造にグリーン水素を使用する実証事業を開始
●成長著しい「元気な介護」が札証のプロ投資家向け市場に上場
●少年サッカー 「サバンナカップ」で「KE・クラブフィールズ」が連覇の快挙
●ススキノピックアップガール「みり」(セクシー学園キャンガク)
●ひきこもりの時代に必要な支援を追ったドキュメント10月『マイスペース』の上映会
----------------------------------------------------------------------
【連載コラムなど】
*巻頭言& 巻頭漫画
*スポーツ筆刀両断
*つれづれフォトエッセイ
*ただしいうそのつくりかた
*夏井功の夜を駈ける車イス
*人物株価
*シネマ
*ヤメ検弁護士川村明伸の「法律のソコが知りたい」
*堀川裕巳の不動産鑑定士から見た北海道の行方
*よいどれブンガク夜話
*北海道妄想紀行
*古本屋女房の“古本的日常”
*連載小説 仮面の恋(最終回)
*新設企業情報
----------------------------------------------------------------------
【今月の表紙】
鈴木翁二画
『夜風とヤシ酒』
◼︎ 目次配信サービス
北方ジャーナル最新号の情報がメルマガで届く♪
メールアドレスを入力して登録(解除)ボタンを押してください。
※登録は無料です
※登録・解除は、各雑誌の商品ページからお願いします。/~\Fujisan.co.jpで既に定期購読をなさっているお客様は、マイページからも登録・解除及び宛先メールアドレスの変更手続きが可能です。