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デイリー・マネタリー・アフェアーズ 2026.06.30
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本日のフィナンシャル・モニター
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<国内モニター>
**日経平均は前週末比107円23銭高
AI・半導体への警戒感の一方で内需株が受け皿に。ドル円は一時39
年ぶりの161円978銭に。
**中国が40日本企業・団体を規制リストに
20企業・団体を輸出規制リスト、別の20企業・団体を監視対象リス
トに追加。
**政府が対日外国投資委員会立ち上げ
見本版のCFIUSで重要技術の流出などを防ぐ狙い。
**トヨタ5月世界販売台数は前年同月比7%減
ガソリン価格高騰で中国が32%減。
**ホンダがユーロ建て社債発行へ
総額は4000億円超、部品メーカーへの補償金支払いやHVへの投資に
充当。3年、6年、10年の3本起債。
**東京駅八重洲口高層ビルはケネディクスに優先交渉権
GIC保有の「パシフィックセンチュリープレイス丸の内」。応札額
は2300億円規模。
**自動運転開発のティアフォーが上場へ
7月22日に東証グロース市場に。競争激化で想定時価総額は700億円
と直近の評価額を下回る。
<海外モニター>
**S&P500は前週末比86.41ポイント高
ハイテク反発。長期金利は4.38%へ上昇、2年・10年利回り格差は27
BPへ縮小。WTIは70ドル台で推移。
**米連邦最高裁がクック理事解任認めず
FRBの独立性を擁護。一方で他の独立政府機関の委員解任権限は大
幅に拡大。
**中国がAIサイバーセキュリティで米国に並ぶ
「Z.ai」が今月新型AIモデル公開、「ミュトス」に匹敵。
**EUと中国が閣僚級貿易協議開催へ
摩擦解消に向け集中的に議論。10月までに具体的成果目指す。
**EUが少額輸入品に3ユーロ関税
中国EC商品の大量流入を防ぐ狙い。
**英国で「戦時国債」復活論が浮上
バーナム氏が検討との報道。調達資金は防衛分野に充当、相続税
の対象外に。
**パランティアがNVIDIAと米政府向けAI開発
先端の特注AIモデルで提携、安全保障へ活用。
**アマゾンのプライムデー消費額は前年比9.3%増
264億ドルとアドビ予想上回る。後払い決済も拡大。
**韓国サムスン電子とSK Hynixが大型投資
韓国内で約83兆円相当の投資で半導体工場を計4基新設。メモリー
半導体生産能力を5年以内に倍増へ。
<地政学モニター>
**米・イランが攻撃応酬停止で合意
アクシオス報道。トランプ米大統領はドーハでの協議と表明、イ
ランは停戦協議否定。事態沈静化には疑問符。
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現代金融の遠近法 米国経済の強さと弱点
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サッカーW杯は実に残念な決勝トーナメント初戦敗退となったが、日本の力
が着実に上がっているのは素人目にも解る。伸びしろがあるのはとても頼もし
いことだ。その一方で日本円は着実に力が落ちており、昨日は遂に39年ぶりの
対ドル安値を付け、何処で介入が出るのかを探るような展開になっている。最
近の介入は、ヘタレのボクサーにタオルを投げ込むような印象もあり、その観
客の態度は警戒というよりも敗北への期待に近いのかもしれない。何とも情け
ない話である。FRBの利上げ観測を背景に、ドルは少しずつ水準を切り上げて
いくことだろう。
米国経済の腰は想定以上に強い。昨年は雇用不安に見舞われ、年初は消費低
迷リスクが囁かれていたが、失業率や新規失業保険申請件数は低水準で、家計
はトランプ減税での還付金にも救われてきた。確かにガソリン高は逆風であり
借入返済滞納も目立ってきたが、雇用が安定しているうちは危険な状況にはな
るまい。ミクロの問題は多いが、マクロでは意外に上手く回っており、インフ
レ対策として利上げを行う事へのハードルは政治以外高くなさそうだ。ウォー
シュ議長の本質はタカ派であった、といった論評も最近よく見かけるようにな
った。
但し米国に弱点があるとすれば、浮かれ過ぎたAI・半導体ブームであろう。
株価はもう暫く安泰かもしれないが、フロスからバブルへという印象は拭い切
れていない。先週はBISが報告書でAIバブル崩壊、インフレ、財政ストレスとい
った要因を最も憂慮すべき脅威だと警告し、そのリスクの再評価は2008年と同
程度の規模の破壊的影響をもたらす可能性がある、と指摘している。やや大袈
裟な表現ではあるが、市場が地政学リスクの克服を経てAI・インフレ・財政の
三大リスクを過小評価しているのは事実だろう。いきなり危機が発生するとは
思えないが、マグマが溜まりつつあることは折に触れて思い出すのが賢明なよ
うに思われる。
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【MAFS Daily Magazine】
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