目次
特集:周術期患者の薬学的管理
特集の目次
■特集にあたって(落合亮一)
■いまなぜ手術室に薬剤師が必要なのか
・薬剤師の立場から(佐藤秀昭ほか)
・麻酔科医の立場から(山蔭道明)
・看護師の立場から(富井秋子)
■はじめての手術室
・麻酔科医による麻酔管理
一般的な全身麻酔の流れ(佐藤暢一)
・麻酔薬の基礎を理解する(柴田ゆうかほか)
・薬品管理のポイント(尾上雅英ほか)
■手術室のお作法(原田文子)
■手術時に注意が必要な患者プロフィール
・周術期管理における肥満の問題点(稲垣喜三)
・絶飲食の理由(福田和彦)
・術前中止が必要な薬,継続が必要な薬(尾崎 眞)
・糖尿病のリスク(稲垣喜三)
・体液バランスの変化(平 幸輝ほか)
・高血圧が危険なわけ(伊藤博徳ほか)
・SSI(手術部位感染)への対策(新井裕子)
・術後疼痛,術後嘔吐への対応(宮本真紀ほか)
・サプリメントのリスクと管理(佐藤弘希ほか)
■硬膜外ならびに経静脈鎮痛薬の調製
―手術室担当薬剤師による調製―(鈴木良雄ほか)
■Exercise
SERIES
■臓器障害からひも解く生理学 最終回
認知症から脳機能の役割と意義を考える
(當瀬規嗣)
■49th Annual ICAAC Reports 新連載
抗MRSA薬
■症例から学ぶ TDM 実践アプローチ 最終回
テオフィリン
~薬物相互作用に注目する投与設計~
(渋谷正則ほか)
■FDA新薬情報 最近の新薬承認から
アクテムラ / アムピラ / クシアフレックス
(石居昭夫)
Report
■抗ヒスタミン薬による行動毒性
―鎮静作用と認知機能障害との違い―
(鍋島俊隆)
NEWS
・パロキセチン併用がタモキシフェン服用乳がん患者の生存期間に及ぼす影響
・口腔ケアの基本的考え方と保湿剤
・ドネペジル塩酸塩服用患者にみられる白髪の黒髪化現象および失神
・Quetiapine投与後に生じた体重増加と口渇に対して
nizatidineが有効であった双極性うつ病の1症例
≪巻頭言≫
急性期医療における周術期管理の重要性が注目されている.
周術期には,医師,看護師に加えて薬剤師,臨床工学技士,診療放射線技師など多職種が有機的に協働することが求められる.周術期管理は診療密度が高く,扱う疾患も広範囲なことが特徴であり,そこでは参加する医療者がお互いの診療内容を理解し効率的に機能することが必須といえる.とくに,高齢化の進むわが国においては,基礎疾患をもつ手術患者が激増していることが問題となる.
著者の勤務する施設においても,術前外来では基礎疾患に対して処方された内服薬の検討に多くの時間を要している.とくに,血糖降下薬をはじめとする代謝に関係した薬剤,抗凝固薬や抗血小板薬,あるいは心筋虚血や高血圧に対して処方された薬剤について,内服の継続と中止の判断は大きな問題といえる.同時にこれらの内服薬と麻酔薬との相互作用については解明されていないことも多く,長期的予後を含めて大きな課題と考える.
実際,入院病床当たりの薬剤師数が入院死亡率に大きく寄与することが示されているが,このような背景を反映したものであろう.
日本麻酔科学会では,周術期医療の質を向上させることを目的に“周術期管理チーム”構想を導入しつつある.これは,周術期に関連した教育体制を整備することを目的としたものであり,協働する全医療者が知識を共有することで共通の “communication platform”を形成することが必要と考えてのことである.
本特集は,このような背景を踏まえて,今,薬剤師に求められる機能とは何かを明らかにすることを目的に企画された.
周術期医療に興味をもつあなたに有益な情報を提供できれば幸いである.
東邦大学医学部 麻酔科学講座 落合 亮一
特集の目次
■特集にあたって(落合亮一)
■いまなぜ手術室に薬剤師が必要なのか
・薬剤師の立場から(佐藤秀昭ほか)
・麻酔科医の立場から(山蔭道明)
・看護師の立場から(富井秋子)
■はじめての手術室
・麻酔科医による麻酔管理
一般的な全身麻酔の流れ(佐藤暢一)
・麻酔薬の基礎を理解する(柴田ゆうかほか)
・薬品管理のポイント(尾上雅英ほか)
■手術室のお作法(原田文子)
■手術時に注意が必要な患者プロフィール
・周術期管理における肥満の問題点(稲垣喜三)
・絶飲食の理由(福田和彦)
・術前中止が必要な薬,継続が必要な薬(尾崎 眞)
・糖尿病のリスク(稲垣喜三)
・体液バランスの変化(平 幸輝ほか)
・高血圧が危険なわけ(伊藤博徳ほか)
・SSI(手術部位感染)への対策(新井裕子)
・術後疼痛,術後嘔吐への対応(宮本真紀ほか)
・サプリメントのリスクと管理(佐藤弘希ほか)
■硬膜外ならびに経静脈鎮痛薬の調製
―手術室担当薬剤師による調製―(鈴木良雄ほか)
■Exercise
SERIES
■臓器障害からひも解く生理学 最終回
認知症から脳機能の役割と意義を考える
(當瀬規嗣)
■49th Annual ICAAC Reports 新連載
抗MRSA薬
■症例から学ぶ TDM 実践アプローチ 最終回
テオフィリン
~薬物相互作用に注目する投与設計~
(渋谷正則ほか)
■FDA新薬情報 最近の新薬承認から
アクテムラ / アムピラ / クシアフレックス
(石居昭夫)
Report
■抗ヒスタミン薬による行動毒性
―鎮静作用と認知機能障害との違い―
(鍋島俊隆)
NEWS
・パロキセチン併用がタモキシフェン服用乳がん患者の生存期間に及ぼす影響
・口腔ケアの基本的考え方と保湿剤
・ドネペジル塩酸塩服用患者にみられる白髪の黒髪化現象および失神
・Quetiapine投与後に生じた体重増加と口渇に対して
nizatidineが有効であった双極性うつ病の1症例
≪巻頭言≫
急性期医療における周術期管理の重要性が注目されている.
周術期には,医師,看護師に加えて薬剤師,臨床工学技士,診療放射線技師など多職種が有機的に協働することが求められる.周術期管理は診療密度が高く,扱う疾患も広範囲なことが特徴であり,そこでは参加する医療者がお互いの診療内容を理解し効率的に機能することが必須といえる.とくに,高齢化の進むわが国においては,基礎疾患をもつ手術患者が激増していることが問題となる.
著者の勤務する施設においても,術前外来では基礎疾患に対して処方された内服薬の検討に多くの時間を要している.とくに,血糖降下薬をはじめとする代謝に関係した薬剤,抗凝固薬や抗血小板薬,あるいは心筋虚血や高血圧に対して処方された薬剤について,内服の継続と中止の判断は大きな問題といえる.同時にこれらの内服薬と麻酔薬との相互作用については解明されていないことも多く,長期的予後を含めて大きな課題と考える.
実際,入院病床当たりの薬剤師数が入院死亡率に大きく寄与することが示されているが,このような背景を反映したものであろう.
日本麻酔科学会では,周術期医療の質を向上させることを目的に“周術期管理チーム”構想を導入しつつある.これは,周術期に関連した教育体制を整備することを目的としたものであり,協働する全医療者が知識を共有することで共通の “communication platform”を形成することが必要と考えてのことである.
本特集は,このような背景を踏まえて,今,薬剤師に求められる機能とは何かを明らかにすることを目的に企画された.
周術期医療に興味をもつあなたに有益な情報を提供できれば幸いである.
東邦大学医学部 麻酔科学講座 落合 亮一
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