第37回 人民中国 編集長 王衆一さん

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世界遺産からビジネス最先端、若者カルチャーまで、中国のホットないまがわかる月刊誌。日本語で読める唯一の中国雑誌。気になる隣国を知るための必読書です。

人民中国 表紙

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人民中国
一冊定価:400円
発行間隔:月刊
発売日:毎月5日
出版社: 東方書店
編集長プロフィール
人民中国雑誌社
「人民中国」編集長  王衆一さん
編集長写真
おうしゅういち 『人民中国』総編集長。1963年生まれ。吉林大学で日本言語学を専攻、1989年に修士号取得。同年、人民中国に入社。1994年から東京大学で一年研修。日本映画の大ファン。コミュニケーションや、翻訳学、大衆文化など多岐にわたる研究をしている。著書に『日本韓国国家のイメージ作り』、訳書に『日本映画史100年(四方田犬彦著)』などがある。

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中国と日本相互理解が重要なコンセプトなんです

―「人民中国」は中国のいまを知るのに便利な日本語雑誌ですが、「人民日報」と間違う人もいますよね。そもそもの貴誌の成り立ちを教えてください。

1953年の創刊号には周恩来の名前も
1953年の創刊号には周恩来の名前も
歴代支局長の私物が陳列されていた
歴代支局長の私物が陳列されていた

よく間違われますが全然違う媒体です。「人民中国」は、もともと1949年に中華人民共和国が成立して以来、中国のことを諸外国に知ってもらうために発行されてきた、いわば広報雑誌です。

当時の時代背景から、なかなか中国の情報を世界に発信することは困難だったのですが、それでも50年に英語版(「PEOPLE‘S CHINA」)、51年にロシア語版を出しました。冷戦時でしたので、東西2つの大国の言語で出すことに意義があったのでしょうね。

日本語版が出せたのが53年です。出版元は当時の外文出版社(中華人民共和国国務院直属)ですが、日本では本当に多くの愛読者に支持されてここまでやってこられました。

私は1998年末に編集担当の副社長に任命され、2007年総編集長に任命されました。2001年から私が編集長を務めています。





―創刊当初といまとではかなり内容も違うのでしょうね。

リニューアルにはそれぞれの時代背景が
リニューアルにはそれぞれの時代背景が
リニューアルにはそれぞれの時代背景が2
リニューアルにはそれぞれの時代背景が2

そうですね。「人民中国」は今年で創刊57年目ですが、創刊当時は世界的にイデオロギーの対立もあり、メディア自体が非常に硬いものでした。とにかく中華人民共和国という新しい国家の外交政策を、国交のない国々に伝えることが大事でしたから、いまとは様子が違いますね。

記事の内容をみても、創刊当初は中国の文化人や政治家の寄稿が中心でしたが、60年代に入ったころから日本人の寄稿も増えてきました。

中日関係は国交がない時代から、国交正常化や80年代初期のハネムーン時代を経て、いまやだんだんと「平常化」の時代にたどり着いたと思います。その全過程を見つめてきた「人民中国」は、時代 の変化や読者の新しいニーズに合わせて、何度かリニューアルを繰り返しています。

2001年にも新しい理念のもとで大きくリニューアルしました。オールカラーにして読みやすく、かつては中国発だったコラムも意識的に中国・日本が相互乗り入れできるようにしました。相互理解というのが編集上の需要なコンセプトですから。そうして中日複眼で世界を見るようになって、深みのある記事ができるようになったと思っています。

中国外文出版発行事業局の傘下で、「人民中国」のほかに「北京週報」「中国画報」の日本語版も長く出版してきましたが、これらは2000年にwebにシフトしてしまいました。

ですから「人民中国」はいま日本語の紙媒体として存続している唯一の媒体になっています。

―どういった流通をとっているのですか。

中国と日本で販売しています。日本では「東方書店」さんにディストリビューションをお願いしています。オンライン書店では富士山マガジンサービスさんにもお願いしています。

最初は中国で刷って日本に運んでいたのですが、05年からは中国と日本双方で印刷できるようになりました。

―読者はどういった人たちでしょうか。

基本的に中国に関心のある日本の人たちです。日本語を学ぶ中国人が読むケースも増えています。中国の大学で日本語教育をする場合、日本の教材を使う場合が多く、そのため現代をうまく説明できないといったことが多いんです。日本語の補助的な教材として、「日本語でいまの中国を説明する」能力をアップする役割を果たせますので、「人民中国」を読んでほしいと思って大学などに働きかけたりもしています。

また翻訳者を養成するというステージももっています。・・・(次頁へ続く)

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編集長の愛読誌

1.Pen(阪急コミュニケーションズ)
Pen表紙
雑誌全体のセンスがいい。流行がしっかりつまってる。
2.ニューズウィーク日本版(阪急コミュニケーションズ)
ニューズウィーク日本版表紙
国際ニュースを米国の視点でしっかり見られる。立場が違ってもプロのジャーナリスト精神がある。
3.編集会議(宣伝会議)
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編集のノウハウの参考になるので、うちのスタッフも読んでます。
4.にっぽん(平凡社)
にっぽん表紙
仕事の参考になる。デザインも知的。
5.芸術新潮(新潮社)
芸術新潮表紙
オタクなので、美術雑貨のコレクションの参考に。


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人民中国の最新号

人民中国
人民中国表紙
一冊定価:400円
発行間隔:月刊
発売日:毎月5日
出版社: 東方書店
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■最新号の目次

□ 2012/01/14発売号
■特集 「クリエイティブ」が北京を照らす  文・写真:王志
 デザインが生活を変えた
 典型的な集積地を拝見
 将来に期待と課題

2011年を回顧 12年を展望  文:特約エディター 陳実

●CHINA NOW
 世界エイズデーで強調 温家宝総理が「ゼロ」を
 初の「対外貿易白書」 世界経済に最も貢献
 預金準備率を下方修正 政府の政策重点が転換
 中日新時代へアニメ・フェス 開幕式には玄葉外相も出席

●Interview
 中国の文化体制改革に期待 伝統を今日に活かす努力を
  日本中国文化交流協会会長 辻井喬氏

交流&イベント

●中国のメディアから

●新刊紹介

■社会・経済
 デジタル時代の「読む」  文:蔡成平
  漢字の国にも電子の波
  国産ブックリーダー健闘
  2億5000万人がミニブログ
 チャイナ・パワーを読み解くPartII (13)
  EU債務危機と龍年中国  文:江原規由
 日の出の勢いの宅配便だが……
 私のしごと(24)
  生徒の成長を糧に粘り強く 聴覚障害者学校の教師

■中国・日本・世界
 中国共産党はなぜできるのか?(1) なぜ新中国は成立できたか?
 中日国交正常化40周年特別企画
  中国─日本 友好の絆(1) かながわ
 日だまり(13) 井戸を掘った人たち
 「3.11」中国大使館員の奮闘記(1)
  被災地の中国人救済 バス輸送も手際よく 中国駐日大使館領事部 劉敬師
 @China わたしと中国
  中国語教育で国の宝を育てたい  文:津田量
 「笹川杯作文コンクール2011―感知日本」審査結果発表

■歴史・伝統・観光
 世界遺産めぐり(69) 浙江省杭州市
  西湖を彩る文化的な景観(1) 二大詩人が築いた二つの堤
 ぶらり旅 ハルビン(3)
  氷雪とグルメ 厳冬の魅力
 上海の洋館レストラン(1) 薩莎餐庁

■カルチャー・スポーツ
 流行語掲示板2012─(1) 掃盲遊 頭銜通脹 午飯恐惧症 売萌
 快楽学唱中文歌♪ 王力宏『[イ尓]不知道的事』  謝東、高橋恵子

〔とじ込みページ〕
 中国の切手  中国2011─第27回アジア国際切手収集展
 中川美術館秘蔵・中国の陶磁器(37) 粉彩団文碗
 読者アンケート

VOICE・編集後記

■読者レビュー

よいです
投稿日 2009/07/22
投稿者 heho
会社員
★★★★★
写真豊富で、内容は経済から芸能までバラエティーに富んでいます。中国各地に住む人々の生活がかいま見えるような記事も多いです。

購読3年目です
投稿日 2009/06/01
投稿者 kuriko
大学生
★★★★★
中国の様々な情報が得られるので重宝しています。

現在進行形の中国を知るために
投稿日 2008/12/05
投稿者 ぼうばちゃん
専門職
★★★★★
オリンピックイヤーに合わせ、今年(2008年)から定期購読を始めました。80頁ほどのコンパクトな造りながら、読みごたえ抜群の一冊です。単なる文化紹介に終始せず、本格的な社会・経済事情にもしっかりページを割いており、硬軟とりまぜた内容で毎号飽きさせません。全編フルカラーでこの価格というのもうれしいです。

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