第6回 OCEANS(オーシャンズ) 編集長 太田祐二さん

- 「男くさい」+「スタイル」=これが「男クサイル」。 男としても、父としても、かっこよくありたいと願う ミドルエイジのためのライフスタイル誌です。 ジーンズの特集などは定番にもかかわらずつい読み込んでしまいます。

![]()
- OCEANS(オーシャンズ)

- 発行間隔:月刊
- 発売日:毎月24日
- 出版社: インターナショナルラグジュアリーメディア

- インターナショナルラグジュアリーメディア
OCEANS編集長 太田祐二さん 
- おおたゆうじ 1972年生まれ。早稲田大学卒業後、(株)ブリヂストン入社。その後、出版業へ転職。2001年、(株)主婦と生活社「LEON」創刊時の初期メンバーとして参画。2006年2月、(株)インターナショナル・ラグジュアリー・メディア「オーシャンズ」創刊に携わり、2008年2月より編集長。
――太田さんは、「オーシャンズ」の2代目編集長ですが、創刊時といまとでは、何か変わったことはありますか?

男クサイルという言葉が登場した号
基本は変わってないと思うんです。30−40代の男性ファッション誌で、「男として父として格好よくあるために」というメッセージは常に編集のベースにあります。
僕たちは、もともと「LEON」の編集部から移籍してきたので、この雑誌を創刊するとき「LEON」でもっとつっこんでやりたかったことを新しい器でやってみたい、という気持ちが強かったんですね。僕たちの世代(=いわゆる、アラフォー世代)の多くは、結婚して小さな子供がいる。自分+家族といったライフスタイルにしっかり目をむけてみたいと思ったんです。
ただ最初は、素敵なパパ雑誌といったイメージが広がって、本来の男性誌から少しずれていった。そこで、今年の4月号から「男くさい」+「スタイル」を合わせた「男クサイル」という言葉を表に出しています。完成された男というより、成熟途上の男でありたい。男らしさ、少年らしさを内に秘めた、スタイリッシュで生き生きとした大人の男のライフスタイルを提案していきたい。
――徐々に成熟して男として磨きがかかっていく世代だと思いますが、現実的には、家のローンやら子供の教育費やらで、可処分所得の低い世代とも思われますが。
確かにそうなんですね。
ですから、リアルな部分もしっかりフォローしていこうと思っています。具体的にはファッションでいうと、ラグジュアリーなモノも紹介しながら、同時にユニクロやGAPといったファストブランドのリーズナブルなアイテムも紹介するといった具合です。実際、この「幅」を持っているのがオーシャンズの読者世代のリアルな感覚だと思いますし。
外面じゃなくて要は中身ですから。それをいかに着こなし、お洒落に振る舞えるか。でも現実的なモノばかりだとつまらないので、夢の部分もいろいろ見せたい。読者は、本当に欲しいモノがあれば貯金しても買いますし、目の肥えた人であればあるほど、モノに対するこだわりは大きい。ですので、買う、買わない、は読者の皆さんがひとりひとりで折り合いをつけているはずです。僕たちとしては、アイテム紹介をするときは、「情」をもった提案を心がけたいと思っています。
――デニムがよく特集される理由はそこにあるのですね。
ええ。オーシャンズ世代のカジュアルにはデニムは欠かせないですね。
品のいいカジュアルの演出もできるし、「男クサイル」を打ち出すときに、一番わかりやすいアイテムになる。
何度も取り上げていますが、いつも好評です。
――表紙の江口洋介さんは、編集部が考えるこの世代の理想ですか。

ボードにのって登場する編集長
そうですね。江口さんには、奥さん(森高千里さん)もお子さんもいらっしゃいますが、ひとりの世界もちゃんと持っておられる。
僕はサーフィンをするのですが、ある時海に行ったら江口さんがひとりで波乗りに来ているところに偶然出くわしたことがありました。なんか真剣に遊んでいるという感じで格好いいなと思いました。家族としっかり暮らす世界と、自分ひとりで没頭できる世界、このふたつを両立させられる、そんな生き方が理想です。
もちろん、江口さんは有名でリッチな人ということがあるかもしれませんが、でも、誰でも自分のできる範囲でできることだと思うのです。僕もずっと仕事人間で、べたーっとした生活をしていたのですが、これじゃいけないと昔やってた波乗りをまたやり始めたんです。生活にメリハリをつけるために。
そんな風に感じている同世代は多いと思いますよ。
――同世代を意識されることが多いですか?

編集長がボードに乗っている脇で編集部員はオシゴト
はい。基本的にこの雑誌は等身大だと思っているんです。
毎号集計しているアンケートから、平均年齢が38〜39歳というデータが得られています。つまり30代半ばから40代前半あたりが一番コアの読者だと認識しています。つまり、僕とだいたい同世代なんですね。編集部には僕より年上の人がいませんから、僕の世代および、その歳になったらこうありたいね、みたいな期待でみな企画を考える。
「世界レベルの格好いい男」といったコンセプトを前編集長のときによく話していたんです。これは世界に出て行ってもなめられないレベルといったものが前提にあって、単に見た目お洒落であるということより、内面が顔や生き方に現れてくるような、熱い生き方ができる人。そんな男性像を、アレコレと手を変え品を変え提案することについて、いつも編集部員と話をしています。
――編集者になったきっかけは何ですか?
大学生のとき、マガジンハウスでバイトやってたんです。毎日いろいろな人やコトに出会えておもしろい世界だなと思ってました。卒業してブリヂストンに就職して海外事業に携わっていたのですが、昔のあの雰囲気が忘れられなくなって、また戻ってきちゃった(笑)。 その後「LEON」の創刊に岸田編集長のもとで参画させてもらいました。そこで学ばせていただいた・・・ (次頁へ続く)
- 1. MEN’S HEALTH(洋雑誌)

- ファッションからではない「男臭さ」へのアプローチが好き。
- 2. BLUE.(ネコ・パブリッシング)

- 忙しくて波乗りに行けないときの“ストレス沈静誌”として。
- 3. 週刊文春(文藝春秋)

- 記事の最後にほどよく皮肉る“文春テイスト”が好き。
- 4. ナショナルジオグラフィック日本版(日経ナショナルジオグラフィック社)

- いつも「冒険心」をくすぐられてます。
- 5. dancyu(プレジデント社)

- 食欲のそそり方が上手。「またこの特集!?」と思ってもついつい読んでしまう。






