第73回 週刊SPA! 編集長 渡部超さん

- 特集が充実しているのも「SPA!」の魅力。読者の大半を占めるヤングビジネスが実際におかれている状況や知りたい情報を、3つのスタイルの特集で的確に展開しています。
――最近の「SPA!」って、ちょっと変わってきた感じがするのですが。

編集部は新聞社のような趣だ

要塞さながらの編集長デスク
そうかもしれません。昔だったら絶対に第一特集に来ないようなものが来てますからね。「SPA!」って90年代はサブカルではちゃめちゃやってた感じで、それからサラリーマンのグチ雑誌みたいなテイストになって・・・いまは、レトリックとか見出しに伝統の影は見出せるのでしょうが、中味は変わってます。まぁ時代とともにしょっちゅうリニューアルしてるって感じでしょうか。
―読者層も上がってますか。
ええ、いまは35、6歳がコアな読者層です。昔は27、8歳でしたからかなり上がってきてますね。でも週刊誌としては最も若い読者層ですよ(笑)。いわゆる活版って、昔は読者の主流が40代でしたが、いまは60代。これも時代ですね。仕方ないと思います。
20代の人たちは、紙の雑誌よりもネットのほうに行っちゃってますね。
―勝谷誠彦さん、田中康夫さん、福田和也さん・・・錚々たる連載陣ですが、これらの方々の年齢も上がってますものね。
実際「週刊チキーーダ!」(飯田泰之&荻上チキ)といった若い人たちの連載もあるのですが。
でも、田中康夫さんにしろ、坪内祐三さんにしろ、福田和也さんにしろ、本当にこの雑誌の背骨をつくってもらってると思っています。これら知的な二階屋根部分をつくってもらってる方々もほとんど50代ですから、それは仕方ないのかもしれません。
―若い読者には「日刊SPA!」(http://nikkan-spa.jp/)ですね。
ええ、そうかもしれません。7月からこんなサイトにしたんです。本来は、若い書き手の発掘といった意味も持たせたかったのですが、まだまだ出来ていません。これが独自にお金を稼げるサイトに成長していけば、可能性は広がると思っています。
―これも編集部でつくっているのですか。
編集部総出でやってます(笑)。記事は「SPA!」本誌のコンテンツとオリジナルコンテンツが半々ですが、9割以上が編集者が書いています。月に何本書くとかは別に決めてなくて、「SPA!」本誌じゃ通らなかった企画をこっちに入れたり、実験的なネタをやってみたり。
お蔭様でPVは伸びていて、春には1000万PVに達する予定です。
広告主の方々からは高い評価をいただいてまして、いろんなトライを提案していただいてます。本誌と連動の広告などもやってます。
ま、息切れしないようにやんないと。これ、編集者の無償の残業みたいなもんですから(笑)。
―サイトが雑誌の実売に影響を与えたりはするのですか。
いや、それはまったく関係ないみたいですね。読者がやはり違うんだと思います。実際「SPA!」の記事をつかっていろいろやったりしてるんですが、影響は見えません。
ですからよくネットと共存とかいうじゃないですか。それはうちでは当てはまらないかもしれません。でも、それでいいんです。それぞれが別の可能性をもって自立していたほうがいいと思っています。
―週刊誌ですから、本当に忙しいと思いますが、どのくらいの人数で編集されているのですか。

初稿が上がってきた
僕を含めて31人ですね。それで雑誌を回し、webサイトを運営し、書籍も去年は70点くらい出しました(笑)。ここで3〜4本ヒットを出さないと、なかなか利益が出ませんから。お蔭様で去年は「原発のウソ」(小出裕章著:扶桑社新書)などのヒットを出せました。書籍は雑誌とはまた関係のないルートから上がってきて、形になっていくものもあります。
―雑誌の特集が実用よりなのが最近の特徴でしょうか。
そうですね。第1特集、第2特集ともに、最低限の実用にひっかってない出しにくいですね。プラン会議で・・・・(次頁へ続く)
- 1.週刊文春(文藝春秋)
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- 2.週刊新潮(新潮社)
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- もちろん週刊誌は他誌も目を通しますが、両誌の相関関係はやはり時代を象徴しているんではないでしょうか。
- 3.ソトコト(木楽舎)
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- 私にないものを勉強させてもらってます。
- 4.新潮45(新潮社)
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- 寄稿者のラインナップが刺激的です。
- 5.東京スポーツ(東京スポーツ新聞社)
- 雑誌ではありませんが……。習慣ですかね。









