第2回 和樂  編集長 花塚久美子さん

この雑誌
一連の「和」ブームを作った高級誌。流行に左右されない、本物を志向する人にお薦めしたい雑誌です。
いままで以上に上質な女性誌として書店販売も開始されました。

和樂(和楽) 6月号表紙

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和樂(和楽) 表紙

定期購読バックナンバー

和樂(和楽)
23%OFF
一冊定価:1300円
発行間隔:月刊
発売日:毎月12日
出版社:小学館
編集長プロフィール
小学館
和樂編集長 花塚久美子さん
編集長写真
はなつかくみこ 1959年、東京都生まれ。慶應義塾大学法学部卒業後、1982年に(株)世界文化社入社。1988年退社後、TBSブリタニカ「FIGARO japon」編集部を経て1992年に(株)小学館入社。「Oggi」創刊編集部に配属。1997年に「Domani」編集長、2000年に「和樂」創刊編集長、2003年に再び「Domani」編集長、2007年に再び「和樂」編集長となり現在に至る。

知的でアクテイブな熟年女性に向けて「和」の素晴らしさをモダンに発信していきたい

――この5月号から書店売りを開始されましたが、反響はいかがですか?


書店売りも始まった「和樂」

実は2年前から、全国の100店舗の書店でのみ販売をしていたのですが、本格的に参入するのは2009年5月号からです。

定期購読誌として創刊して8年が経ちますが、購入方法がわからないという声や、もっと気軽に買いたいという声が多数寄せられていたため、全国のより多くの読者に知っていただきたいとの思いで、本格的な書店販売に踏み切りました。表紙を女性(檀れいさん)+日本美術に変えて、内容も一部見直しをしているため、現在、世代や男女の差でさまざまな声が寄せられているところです。

表紙が女性になったためか“私は読者ではなかったのですね”という男性からの声もありましたが、弊誌は回読率が高いことも特徴で、性別に関係なく楽しめる記事も多いため、引き続き男性にも読んでいただければと思います。

――テイストも女性誌っぽくなりました。


表紙が出来上がる
編集部では評判の特集を壁に張っている

弊社の女性誌局は「Oggi」や「Domani」などキャリア女性誌を他社に先駆けて形にしてきましたが、「和樂」も当時ではいちばん年上の女性誌であっ た「Domani」の卒業生を意識して創刊しました。表紙も女性(1年目は草刈民代さん、2年目は天海祐希さん)で、当時の女性誌としての存在感を、今一度取り戻 したいと思案中です。ここ数年の読んで役立つ“教養”重視のつくりから、読者の”共感”に主軸を戻し、「見たい、買いたい、行きたい、だれかに伝えたい」と読者に感じてもらうために実用誌としての基本に立ち返り、読者と雑誌が打てば響く関係をつくることを目ざします。

想定読者は「家庭画報」「ミセス」「婦人画報」を愛読している女性たちですが、後発の雑誌は真似をしたら生き残れませんので、3誌に比較されない雑誌にすることが目標です。年齢は50代がボリュームゾーンで、すでに豊かな体験を多数 お持ちの目の肥えた女性が多い層。これまで「和樂」がつくりあげてきた奥行きの深い「和」の世界から本物だけを取り上げ、木村裕治さんの美しいアートディレクショ ンで現代の風を誌面に吹かせ、自立した感性の高い女性たちに、新鮮な和の世界を伝えていきたいです。

――「家庭画報」が編集者としてのスタートでしたね。


和樂の記事が読めます
presented by MagMe

ええ、「家庭画報」が大好きで世界文化社を受け、幸運にもその編集部に配属とな り、最初はきものと和が担当の編集者としてスタートし、その後ファッションページ なども経験しました。

退社後はフリー編集者として働き、海外ブランドの広報や海外モード誌の日本版編集者を経験した後、小学館に中途入社したのが32歳の時です。当時では初めてだった働く女性を ターゲットにした雑誌「Oggi」の創刊に携わり、その後、Oggiのお姉さん版となる「Domani」を立ち上げ、「和樂」の創刊編集長となりました。

――なぜ「和」の世界に入っていったのでしょう。

キャリア女性誌時代には、読者の憧れは海外にあり、パリ、ニューヨーク、ミラノの企画を毎月のように取り上げていました。

「Domani」も創刊はニューヨーク、2号目はパリのキャリア女性特集でしたが、創刊から数年経ったある時、亡くなられたばかりの白洲正子さんを特集してみたのです。ファッション誌でしたので、白洲さんがお持ちだったブランド品を切り口につくりましたが、その企画が読者アンケートの1位になったんですね。それから意識して京都や着物や職人の手わざなど和の企画を入れてみたのですが、そのどれもが人気の上位に入ったんです。

海外都市の観光地やお店のことには詳しくても、日本のことは意外にも知らず、伊勢神宮に行ったことのない読者も多かった。でも、和のことをもっと知りたいという願望は、読者の反応でとても強く伝わってきました。和の世界というと年齢を重ねた後に訪れるようなイメージがありましたが、世代を問わずもっともっと日常的に楽しむ提案ができるはずだし、それは海外ブランドの記事と矛盾するどころか、とても新鮮に映るはず。そんな思いが「和樂」創刊につながっていきました。

――編集部はどんな構成ですか。

雑誌のいろいろ
編集部員は全部で10人
表紙が出来上がる
ラフスケッチと入校台割

現在は社員6名、契約社員4名の計10人の編成です。同ジャンルの他の雑誌の半分の人数でつくっていますので、とにかく日々めまぐるしいです。

「和」の世界は一見さんお断りの世界が多く、知識があった方がより楽しめるため、編集者はそれぞれ得意ジャンルがある程度決まっていますが、記事は常に初めてその世界に接した方たちにも理解していただけるように心がけています。

企画は発売月号の大体5か月前に会議を行った後に決め、担当者が作った切り口の違うコンテ2案を叩き台としながら、全体のバランスを考えて各テーマの構成を定め、何度も打ち合わせを重ねて丁寧につくっています。5月号でNHKの人気番組「美の壷」のDVDを付けましたが、今後もお互いの読者拡大という相乗効果が計れるのであれば、他媒体との連動や新メディアを駆使した仕掛けは積極的に行っていきたいです。

でも、やはりこだわりたいのは紙媒体の特徴をこんな時代だからこそどこまで追及できるかです。高感度な表現やクオリティの高い写真、紙の質感や紙をめくる楽しみは雑誌ならではのもの。人生の後半生を迎えている女性読者に、豊かなもうひとつの選択肢を発見していただけるような、そんな雑誌をめざしたいです。

(2009年5月)

編集長の愛読誌

1. 考える人(新潮社)
考える人
雨の降っている休日にゆっくり読みたくなる雑誌。静かな佇まいが好きです。
2. Discover Japan(エイ出版社)
Discover Japan表紙
丁寧な取材と新鮮な切り口とたっぷりの情報量で、日本を楽しませてくれま す。
3. haru_mi(扶桑社)
haru_mi表紙
『Martha Stewart Living』より実用的で親しみやすい。一人の女性の雑誌に読者も広告もついているすごさ。
4. 文藝春秋SPECIAL(文藝春秋社)
文藝春秋SPECIAL表紙
文藝春秋社ならではの豪華な執筆人による全篇書き下ろしが魅力。紙が厚いのでバスタイムの友。
5. 致知(致知出版社)
月刊致知
“人間学”を学ぶ雑誌は、定期購読としてのさまざまな仕掛けも参考になります。


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和樂 の最新号

和樂(和楽)
和樂(和楽) 表紙
23%OFF
一冊定価:1300円
発行間隔:月刊
発売日:毎月12日
出版社:小学館
定期購読
バックナンバー

■最新号の目次

□ 2012/01/12発売号 (現在発売中の号)
2 口絵 日本人の美意識をギュッと封じ込めて
召しませ、和の国のお菓子
3 第一話 まずは歴史をひもとくと…
殿や姫もときめいた大好物の話から(大好物の話から:正しくは、大好物?話から)
4 第二話 大好物といえば…老いも若きもまずはこれ!
日本人はどら焼きがお好き
5 第三話 この季節をはずしたら食べられません
年に一度の期間限定菓子、知ってますか?
6 第四話 茶の発展とともに和菓子文化も発展しました
茶の湯どころは和菓子王国です 京都 金沢 名古屋
7 第五話 あの和菓子のルーツは南蛮渡来のスイーツって本当?!
九州シュガーロードの旅へ 旅する人・金塚晴子 和菓子研究家(68ページ、正しくは→)
8 第六話 47都道府県をめぐりました
全国津々浦々、わが郷土の名物菓子はこれ!
9 〈おしまいに〉まだまだ知らない、和菓子トリビア
10 〈口絵〉「和花」の息吹きに胸高鳴る
春、まだき 写真・小林 鷹
11 第二期 人間国宝塾in金田中、開催! 祝!人間国宝認定
歌舞伎俳優 中村吉右衛門
播磨屋の魂を受け継ぐ
12 第十四回「神の国・出雲に継がれた和紙」
彬子女王殿下が贈る「日本美のこころ」
13 今年こそ「日本」を学ぼう!Part1
日本という女性と結婚した日本文学研究者
ドナルド・キーン、『源氏物語』は一生涯の学びです
14 今年こそ「日本」を学ぼう!Part2
京都造形芸術大学 通信教育部
大人のための学舎で「和」を学ぶ
15 新連載
History of Cartier
ジュエリーは時代を語る
16 世界の手わざ、珠玉の出逢い
BOUCHERON 幸運を呼ぶ、吉祥ジュエリー
17 和樂世代は、しとやかな美麗ウオッチがお好き
きものの日はエレガント時計で。
18 和楽世代の“きちんとキレイ”塾
目元、頬、口元…このパレットひとつでキレイはおまかせ
大人のお守り、「万能メークパレット」
19 老舗和菓子店主人が創ったビルの中の美空間
「鈴懸」社長 中岡生公邸(福岡市博多)
日本の手わざが息づく住まい
20 塩月弥栄子94歳「守破離、のち晴れ」
両親への感謝
21 日本美を彩る京の天下一品物語 第二回
黒呂色金蜘蛛蒔絵 鞘打刀拵
22 女ごころを刺激する新時代の天下一品
23 総柄のきものは色数を
森田空美の“永く愛せる”この一枚
24 第七回−軽さに驚くブナ材スツール
買って帰ろう! みちのくの誇り、いつまでも
25 第四十一話−柏木の死と女三の宮の出家
林真理子 画・千住博
六条御息所 源氏がたり
26 「炭平」京都府・間人温泉
和樂な宿、最高の一室
27 レディの名車、愛される理由 第二回
内外ともに女性がデザインした世界唯一の車 BMW Z4
28 日本美を彩る京の天下一品 菓子物語
29 自然の営みを現代の暮らしに取り入れる「草花木果」から美の逸品
こころ満ちる柚子の香、椿の紅
30 今月のお持ち帰り
31 art 美に触れる知に触れる
32 book&entertainment 今読みたい本、観るべき舞台(174ページ、正しくは→)
33 trend 流行の先読み斜め読み(172ページ、正しくは→)
34 heritage 次世代に残したいもの、こと、ことば
35 今月の表紙と源氏物語
36 和樂プレゼント&和樂目安箱
37 和樂三月号のお知らせ
38 取材協力リスト定期購読&バックナンバーのお知らせ

■読者レビュー

和楽ファン
投稿日 2009/05/17
投稿者 まっちゃん
会社員
★★★★
美容室に和楽があり、毎回楽しませもらっています。自分の気に入った発行月をもう一度取り寄せています。旅の部分がとても好きで、京都、寺院・・・。写真がとてもきれいですので寺院特集で松島に出掛けたこともありました。

素敵な女性になるための必需品です!
投稿日 2009/05/14
投稿者 みぃみぃ
主婦
★★★★★
タイトルからもっと文化に特化した内容だと思っていましたが、ファッションあり、美容あり、……など総合的な女性雑誌です。日本文化を学びながら、上質なライフスタイルについて考える、素敵な一冊です。

日本通
投稿日 2009/04/17
投稿者 ichibi
自営業
★★★
特集の内容が重すぎず、軽すぎず、丁度良いと思います。興味が湧いた事への、もっと深く知りたくなるようなワクワク感を引き起こし、勉強するきっかけになることが多い雑誌です。雑誌本体の重量も重すぎず、見やすいですね。

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