麺業界展望~この人に聞く!~
池利 池田 利一社長
「時代に合った変革で伝統を守る」
奈良県桜井市の三輪地方は、そうめん発祥の地といわれ、約1200年前から手延べそうめんが作られている。池利は嘉永3年(1850年)に創業、明治・大正時代に販路を広げ、その後は百貨店と共に成長してきた。近年、ギフト市場はシュリンク傾向にあり、家庭用はデフレの渦に巻き込まれている。伝統食品である乾麺をとりまく環境は厳しいが、「開発の池利」といわれる同社ならではの展開で売上拡大を狙う。
(中略)
――ギフトについて。
池田 ギフト市場はまだまだ広がっている、と考えている。中元、歳暮だけに限るとシュリンクしているが、「ギフト」という概念で考えると新しい市場もある。百貨店ギフトから、スーパー、ギフト専門店、ネットなど、今まで手付かずだった市場がある。商品の確保という課題をクリアした今、第2の出発のときを迎えていると言えるだろう。新しい業態に進出していき、この夏は成果が出てきている。
――商品開発について。
池田 当社の方針の中に「豊かな麺文化の創造」というのがある。4年前、太ものの「三輪うどん」に取り組んだ。大きな柱はそうめんだが、その次の柱となれば、と開発したところ、昨年の歳暮期では品切れになるほどよく売れた。そうめん製造に影響しないよう、歳暮商材として夏に製造し、秋から冬にはそうめんを製造することで、1年を通じて工場をフル稼働させる。そうめん業界は「夏は冷し、冬はにゅうめん」と訴えてきたが、なかなか定着は難しい。同じことを繰り返すのではなく、違う視点から冬の需要を考えた。先人たちが「三輪」という産地を大きなブランドとして育ててくれたことを思い、「三輪うどん」という名称にした。そうめん業界はメーカー名より産地が先に出る。社名も大切だが三輪というブランドを大切にしたい。
(中略)
――今後の課題は。
池田 三輪の伝統の上にあぐらをかかず、時代に合った変革をしていくことで、伝統を守り続けていく。改革しないと衰退する、ブランドもなくなる。改革と改善は、モノづくりにおいて怠ってはならない。工場を大増強したとき、全国から工場に見学者がやってきた。ノウハウを公開したのは、何より業界の発展につながると考えたからだ。また、こちらも貴重な意見を聞くことができた。業界全体で情報交換していくことも必要だ。製造の努力ではなく、販売にばかり目が向いている時代が長かった。当社は02年の事件以来、原点に戻り、製造に目を向けてきた。それが産地の伝統を守るための大きな方向性のひとつだった。これからはモノづくりと販売を一緒にやっていく時代だと感じている。
2011年チルド麺特集 メーカー各社の動向
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燃費を13%削減する高効率熱媒ボイラ
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Noodle WORLD 2011開幕「麺業界から日本を元気に!」
2011年10月19日~21日 パシフィコ横浜
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〈連載〉
巻頭評論「30年後の乾麺は?」
めん春秋
「今は行動力が求められている」⑨長谷川 汎
この店この麺が食べたい! リンガール東京 ちゃんPon
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