第69回 Newton(ニュートン) 編集長 水谷仁さん

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1981年創刊の権威ある科学雑誌です。ページ全面に展開するスーパーイラストレーションや美しくダイナミックな写真の数々、そして第一線の研究者に取材した正確でわかりやすいレポートがNewtonの特長です。

Newton(ニュートン) 表紙

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Newton(ニュートン 表紙

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Newton(ニュートン)
一冊定価:1000円
発行間隔:月刊
発売日:毎月26日
出版社: ニュートンプレス
編集長プロフィール
ニュートンプレス
「Newton(ニュートン)」編集長  水谷仁さん
編集長写真
みずたにひとし 1942年東京都生まれ。東京大学理学系大学院修士課程修了。名古屋大学理学部教授、宇宙科学研究所惑星研究系教授。その間カリフォルニア工科大学、コロラド大学などに客員研究員として滞在する。2005年―現在 科学雑誌「ニュートン」編集長。専門は地球物理、惑星物理学。

科学の面白さを分かりやすく伝える

―ことしが創刊30周年ということですが、創刊されたときのことをよく覚えています。創刊時と今とでは何か編集方針など変わったところはあるのでしょうか。

ニュートン・プレ創刊号
ニュートン・プレ創刊号
ニュートン創刊号
ニュートン創刊号

いえ、編集方針は「科学の面白さを分かりやすく伝える」ということで変わっていません。スタイルが時代とともに少し変わったかなというくらいです。 ことしが創刊30周年ということで、8月号、9月号で人気の高い宇宙の特集を2回に分けて行いました。

―広い読者を獲得されている雑誌ですが、コアな読者層というとどのあたりになりますか。

読者は小学生から80歳代までと広いのですが、中高生と30〜50代と2つのピークがありますね。一時少し低迷していた部数もこのところは安定しています。

―水谷さんは科学者であるわけですが、編集の世界に来られた理由は何ですか。

私は竹内均さんの一番弟子ということでしたから、彼の後釜としてはふさわしいだろうということで(笑)。

科学者っていつも研究費が不足しているので、そのことを文科省や財務省の役人によく知ってもらわないといけないんです。その研究費を獲得するためには、やはり一般の人に科学の面白さ、大切さを理解してもらわないとダメですよね。その意味もあって、科学者にとっても科学啓蒙はとても重要な仕事だと思います。そういう思いもあり、「ニュートン」の編集にたずさわることにしました。

―雑誌ではどういう分野が人気なんでしょうか。

宇宙や地球のことについては昔から読者の反応はいいですよ。最近では比較的、生物学が注目されているようです。DNAやiPS細胞など新しい生物学の話題も読者の関心が高いと思います。科学の趨勢が現れていますね。

―毎回思うのですが、タイトルのインパクトがすごいんですよ。「E=mc2」とか「微分・積分」とか(笑)。こんなタイトルで売れる雑誌って世界探しても日本しかないんじゃないかって。日本人の知的水準の高さというか、ともかく感心させられます。

中国語や韓国語にも翻訳されている
中国語や韓国語にも翻訳されている

そうですね、タイトルにはストレートなものが多いですね。タイトルはたぶんに社長の意向が入っています。確かにおっしゃるように、こういうタイトルで書店で手にとって買って下さる方が多いというのは、日本人の知的水準の高さを表しているのでしょう。時々われわれはモニター会議というものをひらき、読者のかたに集まっていただいていろいろと議論するんです。小中学生も来ますが、よく勉強していますよ。「こんな書き方じゃダメ」「絵がこれじゃダメ、わからない」とか、とにかくスルドイんですよ(笑)。怖い読者ですね。われわれも勉強になります。

それに、・・・(次頁へ続く)

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