 雑誌の閲覧や定期購読を受け付ける専門サイトを運営するベンチャー企業各社がサービスや機能を強化する。「マガボン」を運営するタグボート（東京・港）は来年1月、同サイトの掲載雑誌ごとにブログ（日記風の簡易型ホームページ）を設ける。携帯電話向け「マガボン」の配信も始める。雑誌の評価など読者間の口コミを通じ拡販につなげる。
「ザッシ・ネット」を運営する雑誌ネット（東京・千代田）は11月初めにサイトを刷新。ページを拡大したり記事を検索する機能を強化する。12月には経済誌や女性誌などの定期購読受け付けも始める。掲載誌を現在の10倍強にあたる約1400冊に拡充する。
最多の掲載誌を誇る「フジサン・シーオー・ジェーピー」を運営する富士山マガジンサービス（東京・渋谷）は、紙の雑誌をめくるような感覚で読めるデジタル雑誌の販売を本格化する。参加出版社を増やして、地方読者へも最新号を販売できる体制を強化する。
各社サイトは幅広い品ぞろえや最新号の一部を立ち読み感覚で読める機能などが人気を集めている。新たな魅力を追加して読者を増やし、広告掲載料や取扱手数料など収入源を増やす狙いだ。
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