第4回 ナンバー(Sports Graphic Number)  編集長 鳥山靖さん

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スポーツ専門誌はあっても「ナンバー」のような雑誌はかつてもいまもないといわれます。アスリートの世界を読む文化にまで高めた、その骨太の編集方針は、多くの読者に支えられ、創刊30年を迎えます。

ナンバー(Sports Graphic Number) 表紙

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ナンバー(Sports Graphic Number) 表紙

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ナンバー(Sports Graphic Number)
一冊定価:530円
発行間隔:隔週刊
発売日:隔週木曜日
出版社:文藝春秋
編集長プロフィール
文藝春秋
ナンバー編集長 鳥山靖さん
編集長写真
とりやまやすし 1967年生まれ。立教大学卒。
91年、文藝春秋入社。 広告部、週刊文春編集部、ナンバー編集部を経て 2008年4月よりナンバー編集長に就任。

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スポーツを取り巻く環境が成熟してきてると思います。

―― 一時「ナンバー」の編集に憧れて文藝春秋に入社するんだ、という人が多くいましたが、鳥山さんもそうでしたか?

いえ、私は必ずしもそうではなかったです。91年入社ですが、ジャー ナリズムに興味があったし、とにかく雑誌をつくりたい、 編集者になりたいという希望が強かったん です。 文藝春秋では、広告部と「週刊文春」編集部とこの「ナンバー」編集部を経験しました。

――来年創刊30周年ですが、編集方針などで大きく変わったことはありますか?

クーリエ・アンテルナショナルはフランスで
過去の写真にはいろんなドラマがつまっている

時代とともに見え方とか作業の技術的なものは変わってきていると思います。でも、編集の基本は変わっていないと思います。スポーツのドラマやアスリートの日常を深く掘り下げる。そして、それを文章と写真の力で美しく感動的に見せる。これが、この雑誌の基本だと思っています。

――スポーツの感動的な読み物といえば、どうしても創刊号の「江夏の21球」を思い出してしまいます。

そうですね。山際淳司さん、沢木耕太郎さん、金子達仁さん、といった優れたノンフィクション作家の方々が活躍されてきました。また、そういった方々に憧れて、この世界に入ってくるライターさんも多くいます。だんだん書き手の層も厚くなってきていると思います。
スポーツを描く方法論とでも言いますか、書き方が洗練されてきていると思います。たとえば、サッカーなどは、あの動きの中で描かれることが少なかった。やはり、金子達仁さんがエポックメイキングだったと思いますが、まだまだ進化の途上にあると思います。もっといろんな表現が出てくるはずです。それをわれわれはもっと発掘していかねば。

――読者層に変化はありますか?

当初は、大学生〜30代の男性が中心でした。いまは、その人たちの成長とともに、もう少し上の層までカバーできていますね。

F1ブームや93年のJリーグ開幕、NBAそれからワールドカップと、90年代はスポーツの新しい動きが増えました。そのために、そこに新しい読者、書き手も現れました。書き手の洗練の背景には、読者が成熟してきたことも多いに関係しています。

スポーツジャーナリズムを取り巻く環境は、書き手と読者ともに成熟してきたといっていいのでしょう。

――ライバル誌を挙げるとすれば何になるのでしょう?

あえて挙げれば「Sportiva」(集英社)さんでしょうか。 でもあちらは月刊、うちは隔週なので違うかもしれませんね。

90年代に後発のスポーツ雑誌がいくつか立ち上がってきましたが、われわれは独自の土俵を創刊以来つくってきたので、この分野では誰にも負けないといった気持ちはあります。

――海外モノの記事の扱いはどうされていますか?

創刊当初、アメリカの「スポーツイラストレイテッド」と契約していましたので、 そこから記事の転載もしていましたが、いまは、基本的にオリジナルしか載せていません。

現地の外国人のライターさんに原稿をお願いすることも多いのですが、たいていはインタビューやコラムのお願いで、日本のライターさんと組んで特集で動くような頼み方はしていません。

――忙しそうですが、どんなペースで仕事をされていますか?

録画を見ながら記事をチェック
録画を見ながら記事をチェック

新聞社のような編集部
新聞社のような編集部

2週間に一度、会議をやります。2〜3ヶ月先の特集について全員企画書を出し、精査して取材に入ります。特集は4班に別れ、各デスクを中心に動きます。ですから1班ごとに、2ヶ月に1本、特集をつくる、といった感じです。私は週刊誌も経験しましたが、それとはちょっと違いますね。隔週の雑誌は、こういう動き方が多いのではないでしょうか。私はまとまった休みが取りにくくて苦労しますが(笑)

企画を立ち上げ、取材をするわけですが、その際、何を伝えたいのかを明確にするということですね。単に話題だからやる、じゃ、この雑誌でやる意味がありません。

また、グラフィックに力を入れていますので、企画の最初からADとともにビジュアルイメージを構築しながら進めていくというのも多いです。

――最近のヒットは何でしょう?

昨年秋の「野茂英雄特集」ですね。 野茂選手とは、近鉄時代からずっと付き合いがあったんです。 もう引退してるし、どうかという意見もあったのですが、 偉大な業績を残した人の内部を深く掘り下げる、というのは ウチじゃなきゃできないということでやってみた。 大反響がありました。

同じように、オシム監督の世界にも深く掘く入っていきました。 これらの号は完売するほど評判がよかったです。これも読者が成熟してきた証なんだと思います。 キラーコンテンツといったら・・・(次頁へ続く)

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編集長の愛読誌

1. 文藝春秋(文藝春秋)
文藝春秋表紙
読めば読むほど勉強になる雑誌。
2. COURRiER Japon(講談社)
COURRiER Japon表紙
うまく時代の空気を取り込んでいると感じてます。
3. BRUTUS(マガジンハウス)
BRUTUS表紙
特集の切り口が昔から好きです。
4. Tarzan(マガジンハウス)
文藝春秋SPECIAL表紙
特に最近の表紙や特集テーマが気になります
5. SPA!(扶桑社)
隔週刊致知
いかにも雑多なところに勢いを感じます。


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ナンバー(Sports Graphic Number) の最新号

ナンバー(Sports Graphic Number)
ナンバー(Sports Graphic Number) 表紙
一冊定価:530円
発行間隔:隔週刊
発売日:隔週木曜日
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■最新号の目次

□ 2012/01/26発売号
SPECIAL FEATURES

世界のGM最前線
法則(1) 組織変革には豪腕で挑め文◎豊福晋
モウリーニョ 「マドリーの全権を掌握した “GM型監督”の果てなき野望」

法則(2) 苦難の時も妥協するなかれ文◎木崎伸也
バイエルン・ミュンヘン 「盤石の帝国を築いたウリ・ヘーネスの熱情」

法則(3) 才能の切磋琢磨が進化を促す文◎出村義和
パット・ギリックからセオ・エプスタインまで
「MLBで時代を作ったスターGMの仕事術」

法則(4) 若き知性が新風を吹き込む文◎出村義和
テキサス・レンジャーズ 「史上最年少GM、ジョン・ダニエルズの挑戦」

法則(5) カリスマ性が交渉には必要文◎宮地陽子
マイアミ・ヒート 「ビッグ3を集結させたパット・ライリーの魅力」

巻頭エッセイ文◎サイモン・クーパー
ものすごくうるさくて、ありえないほど
神に近い監督にサヨナラのキスを

編成の達人から経営のプロまで文◎渡辺史敏/宮地陽子
アメリカンスポーツGM最前線

進化する日本のGM

法則(6) 不変の哲学がチームを救う文◎生島淳
高田繁 (横浜DeNAベイスターズGM)
「最下位脱出のための再生プランを語ろう」

法則(7) どん底は組織を変える好機文◎細江克弥
柏レイソル 「J1初制覇に導いた“開き直り”のチーム改革」

法則(8) 地域性を最大限に活用せよ文◎熊崎敬
コンサドーレ札幌、サガン鳥栖、FC琉球
「地方クラブの強かな戦略」

法則(9) 決して揺るがぬ理想を持て文◎田邊雅之
祖母井秀隆 「GMで成功するための必要条件とは」

法則(10) まずは己の力を見極めよ文◎松原孝臣
岩渕健輔 「俊英の情熱が瀬戸際の日本ラグビーを救う」

内紛劇の本質文◎阿部珠樹
日本のプロ野球にGMは必要か?

プロ野球GMの役割と責任とは文◎大坪正則 
データで見るGMの実力測定法

MLB&欧州サッカーで目指せ!監修◎生島淳/田邊雅之 
GMすごろく


連載第5回 ドルトムント蹴球戦記文◎ミムラユウスケ
香川真司 「ここから、未体験の戦いが始まる」

新連載第3回 U-23を追え!文◎佐藤俊
大津祐樹 「結果を出さなければ生き残っていけない」

短編小説 短期集中連載第2回文◎佐藤俊
伊集院静 「あなたに似たゴルファーたち」

ロンドンが呼んでいる(6)文◎赤坂英一
上田藍 (トライアスロン) 「金メダルまで39秒」

野球部の長い一日文◎中村計
日大三高 「涙の冬合宿密着記」

検証・大学選手権準優勝文◎村上晃一
天理ラグビー 「小さな黒衣軍団の衝撃」

COLUMNS
阿部珠樹 「リバースアングル 191」
小川勝 Number on Number 「出来高契約の日米差」

NUMBER EYES
サッカー 「澤穂希、世界最優秀選手に」
女子スキー 「高梨沙羅、W杯2位の快挙」
NFL 「“QB戦国時代”の結末は?」

FACE
ネマニ・ナドロ(ラグビー)

SCORE CARD
BASEBALL 永谷脩
MLB 四竈衛
NBA 宮地陽子
SOCCER 浅田真樹
TENNIS 秋山英宏
PRO-WRESTLING 門馬忠雄
MOTORCYCLE 遠藤智
OLYMPIC ROAD 松原孝臣
BOXING 前田衷
HORSE RACING 片山良三

OTHERS
まいど!関西スポーツ調査隊 「女が拳を交える“虎の穴”に潜入!」
Doスポーツの凄いモノ!!
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■読者レビュー

毎号読みたい
投稿日 2009/06/07
投稿者 Taku77
公務員
★★★★★
優れたライターによる記事がすばらしい。TV,新聞ではわからないバックストーリー、ドラマを知ることができる。

癒しになる本
投稿日 2009/04/29
投稿者 体育系
会社員
★★★
自分がヒーローになったような錯覚を覚える

読み応えのある内容
投稿日 2009/03/04
投稿者 yan2010
会社員
★★★
ほぼ1年ほど購読を止め別の雑誌(サッカー雑誌)を読んでいましたが、購読を再開して改めてその取り扱うジャンルの広さ と読み応えのある内容に感動しています。メインが、各号ほぼ毎号違うジャンルのスポーツの特集なので、新鮮さと深い内容を同時に味わえるのがなんともいえ ません。どれか1冊スポーツ雑誌を、という方には、迷いなくこちらをお勧めします。

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