今年度のSC接客日本一は
販売歴37年の大ベテランが受賞!

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一般社団法人日本ショッピングセンター協会(東京・文京区、清野智会長)が主催する「第43回日本ショッピングセンター全国大会」が、1月23~25日の3日間、神奈川・横浜市のパシフィコ横浜で開催されました。
同会は、SCビジネスフェア2019と、第24回SC接客ロールプレイングコンテスト全国大会が同時開催される、ショッピングセンター業界最大のイベントとして広く知られています。
SCビジネスフェア(展示商談会)は、SC(ショッピングセンター)の開発・管理・運営を担うディベロッパーをはじめ、テナントやサポート企業などが出展するイベントです。今回は、不動産・小売・飲食・流通・通信など、全国から253社がブースを出展(発見マルシェ、学生向け業界研究イベント含む)。延べ5万3000人(展示ホール)が来場し、会場内外で活発な商談が行われました。
これと並行して、毎回恒例のシンポジウム・セミナーも開催されました。今回は、昨年よりも講演数を増やし、さらに内容を充実。講師陣には、三木谷浩史・楽天株式会社代表取締役会長兼社長や、牧山浩三・株式会社パルコ取締役兼代表執行役社長と豪華なメンバーを揃え、多くの来場者が参加しました。
また、SC業界への就職を希望する学生を対象とした「商業ディベロッパー業界研究フェア」「ファッション業界お仕事研究フェア」のふたつのイベントも開催されました。SC関連企業32社が参加し、学生たちにSC業界の魅力を伝える場として催されたものです。こちらも多くの学生が参加し、賑わいを見せていました。

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最終日の25日には、パシフィコ横浜の会議センター1階メインホールで、第24回SC接客ロールプレイングコンテスト全国大会が開催されました。
これは、同協会が1995年から毎年開催しているコンテストで、SC業界のさらなる発展と、SC内の店舗で働くテナントスタッフの資質向上を目指して、その接客技術を競うものです。
競技者は、全国各支部が開催した大会で優秀な成績を収めた支部代表者のうち、食品・飲食・サービス部門から10名、ファッション・物販部門から18名の計28名が参加し、ブランドイメージの体現、表情、言葉遣い、挨拶・お声掛け、聴き方・話し方などが審査されました。
審査員は、同コンテスト実行委員会委員長を務める椋本充士・株式会社グルメ杵屋代表取締役社長をはじめ、敷田正法・株式会社髙島屋日本橋店総務部 顧客グループ担当部長、森本昌憲・日本ホテル・レストランサービス技能協会会長をはじめとする総勢10名。“接客のプロ"による厳しい目で審査しました。
競技者が登壇すると、客席からは大きな声援が送られた。会場には入れ替え制で応援席が用意され、同僚たちによる応援にも熱が入っていました。普段の職場とは大きく雰囲気が異なるためか、競技開始前は緊張の面持ちで臨む競技者が多かったのですが、さすが全国各地区の大会を勝ち抜いてきただけあり、いざ競技がスタートすると、お客に扮した役者に対し、流ちょうに商品説明を始めました。時折、会場を沸かせるような楽しいやり取りもみられましたが、これも接客技術のひとつといえるでしょう。

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全競技が終了すると、コーディネーターの坂本りゅういち氏と、昨年の同コンテストで大賞を受賞したシップスの椛澤翔氏によるトークセッションが開催されました。テーマは「ロールプレイングの価値と意味を考えよう!! Vol.3 ~優勝した今だから言えること~」。接客ロールプレイングについて、椛澤氏は「販売員のスキル向上には欠かせないツール。立ち居振る舞いから言葉遣い、表現の仕方、商品の提案など、決められた時間ですが、接客の流れがそこにすべて詰まっています」として、その重要性を説いていました。
また、大賞を受賞したあとで何か変化はあったかという質問に対して、椛澤氏は「昨年、大賞を受賞した次の出勤日、すごく緊張したのを覚えています。常に見られているような感じがしていました。優勝したことは自信になる反面、いい意味でプレッシャーを感じています」と語りました。

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トークセッションのあとは、いよいよ表彰式です。審査員長賞、各部門の優勝・準優勝に続き、大賞の発表です。今回の大賞及び経済産業大臣賞は、ファッション・物販部門から、中国・四国支部代表、高見幸男さんが受賞しました。
高見さんは、JR岡山駅に直結する「岡山一番街」のリーガルシューズに勤務されている、販売歴37年6か月という大ベテランです。支部代表に選ばれたあと、全国大会に向けて「(大会へのエントリーは)今回で最後。(販売員として)最後まで店頭に立つと決めた私の姿を見ていただきたいです」と意気込みを語っていましたが、その最後の挑戦で、見事“SC接客日本一"の栄冠に輝きました。

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最後に、椋本委員長が総評として「今回は近年稀にみる接戦でした。その中で、高見さん、本当におめでとうございます。高見さんと私はほぼ同級生。今回大賞を受賞されたことを、本当に心強く思います。そして、今日出場された28名の皆さん、その差は本当に僅差でした。皆さんの日頃の積み重ねが、今日のこの大会で発揮されたと思っています」と述べ、ハイレベルの争いだったことを明かしました。

なお、次回第25回の地区大会の日程がすでに決まっています。詳しくは協会ホームページhttp://www.jcsc.or.jpを参照してください。

≪高見幸男さん 受賞コメント≫

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「もう、うれしい以外に何もなく、まさかこういう結果になるとは思いませんでした。長いこと接客を続けてきましたけど、接客というのは、年齢でくくれるものではないと思っています。接客を始めて1年目の若い子たちも素晴らしいし、10~20年のベテランには安心感がある。そして、入社して2~3日の子たちが一生懸命お客様に接している姿勢を見ていると、心を打たれることもあります。私は、こうした年代を超えた素晴らしい接客というものを、みなさんに感じ取っていただけたらと思って、チャレンジしました。インターネットで買う人もたくさんいますが、リアル店舗には、お客様と販売員との間でお互いに喜べる関係があります。みなさんからもっと接客に目を向けていただけるように、今後も頑張っていきたいと思います」

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