シメオネはなぜ、1/4の資金力でレアル・マドリーとバルセロナを倒し、スペイン王者になれたのか?欧州サッカー界で今最も注目される名将が、自らアトレティコ躍進の秘密を語る!
2011年12月に資金難に苦しむ選手時代の古巣アトレティコ・マドリーに監督として舞い戻ると、わずか半年でヨーロッパリーグ制覇。翌シーズンはコパ・デルレイを獲得し、3年目となる13-14シーズンには巨大な戦力差を覆してスペインリーグ優勝、そして世界最高峰の舞台チャンピオンズリーグで準優勝という、誰もが予想し得なかった快挙を達成した。資金力の差を物ともせず「やればできる」を証明したリーダーの言葉は、格差社会に苦しむスペインの人々に勇気を与え、サッカーの枠を超えた社会現象にまでなっている。シメオネはなぜ、“奇跡”を起こせたのか?――それは限られた人材や予算でチームを強くする独自のリーダー論にあった。スペインで出版され大きな話題を呼んだ本作の翻訳は、海外サッカー専門誌『footballista』編集長の木村浩嗣が担当。日本語版限定の書き下ろし(第6章)も特別収録。