NetFlixでも大人気!『サンドマン』ニール・ゲイマン原作、柳下毅一郎、海法紀光訳がついに登場。
夢のはじまり、夢の終わり
あなたがこれから読もうとしているのは夢の世界の物語である。「サンドマン」は夢の王である。彼は人の瞼に砂をかけ、眠りにいざなう夢(ドリーム)は人の生などはるかに超越した存在である。その名を終わりなき者(エンドレス)という。終わりなき者は世界に人が生まれるはるか前から存在し、人の世が終わったはるかのちまでも存在しつづける。彼ら七人の兄妹―破壊(デストラクション)、欲望(デザイア)、絶望(デスペア)、運命(デスティニー)、譫妄(デリリウム)(または喜び(ディライト))、夢(ドリーム)そして死(デス)―とあまたの神や悪魔、人の業とがからみあい、生のタペストリーを編み上げる。