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ファッションを愛するからこそ循環させる
『よみがえれ!古着再生大作戦』
1934年創業のナカノ株式会社は日本の繊維リサイクルの歴史を見つめてきた老舗工場。
現在ここでは、東京や神奈川、静岡東部の家庭から区や市の自治体が回収した古着を仕入れて
選別、資源としてリサイクルしています。
リサイクル・日本の中古衣料史
創業した昭和初期は、布はまだ貴重なものであり、
衣服は傷んでボロボロになるまで着るのが一般的でした。
50年代になると化学繊維が登場して服の大量生産が可能になりました。
一人が持つ服の枚数は劇的に増えましたが、反対に手放すサイクルも加速。
70年代にはまだ着られる服の枚数も捨てられるようになりました。
こうして化学繊維の古着が増えたものの、化繊の服のリサイクル方法が見つからず廃棄の危機に。
しかし、この現状に目をつけた海外のバイヤーによって、日本の古着の輸出がはじまりました。
コンディションのよさもあり、安定的に海外で売れ、今では東南アジアや南米などに流通しています。
古着のリサイクルの工程として、
まず、古着バイヤーが目ぼしいものをピックアップ。
そのあと素材ごとに分けられていきます。
45%は東南アジアなどに輸出、販売。
20%は綿の服で、ウエスに。
30%はウールの服で、反毛の材料になり、現在は車の内装材などに使われます。
ナカノでは年間約1万トンの古着を受け入れていますが、
そのほとんどがまだ十分着られる服。
「本当の意味でのリサイクルは、“服から服へ”であり、僕たちが進めているのも地産地消を含めた国内循環です。国内で古着として販売されているのはごくわずかですが、それでもメルカリなど個人取引のシステムが登場して前よりは増えました。この流れをいっそう進めていくと同時にアパレル企業にも環境を考えたものづくりや流通システムを変える視点を持つことがもとめられていると思います」
消費者の私たちも、吟味して買う、長く大事に着る、手放したら行方を想像する
といった意識を持つことが本当の意味のファッションを愛するということかもしれません。
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