XRが生む新たな体験『常識や感覚を揺り動かすMRダンス』

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AXIS(アクシス)

XRが生む新たな体験『常識や感覚を揺り動かすMRダンス』

  コンピュータ画像を利用した仮想現実(VR)の開発は、 シミュレーションなどの目的ですでに1970年代から行われていました。   しかし、VR世界の中でインタラクティブに動作を行うようなビジョンが注目されるようになったのは 80年代に入ってからですが、コンピュータの性能や通信環境が十分ではなく、 そこでつくられたバーチャル世界は荒削りなものだったので、 一般的にはまだ広がることはありませんでした。   これが大きく変わったのは、コンピュータや通信テクノロジーの進歩に加えて 数万円で手に入るヘッドマウントディスプレイ(HMD)が消費者向けに販売されたここ数年。   今では、VRのほかに拡張現実(AR)、複合現実(MR)、代替現実(SR)などを総合して 『XR(エクステンデッド・リアリティ)』という表現が用いられるようになりました。  
共感覚体験装置『シナスタジアX1-2.44〈Hazo〉』
    共感覚体験装置『シナスタジアX1-2.44〈Hazo〉』 44の振動子を組み込んだイス型の体験装置に身を委ねると、 音と振動、光に全身が包み込まれていきます。 エンハンス、ライゾマティクスに加え、 サウンドアーティストevala(See by Your Ears)がプロジェクトに参加しています。   「音を聴く」時代から、体がまるごと「音になる」時代への進化を感じさせる前兆となりそうです。  
常識や感覚を揺り動かすMRダンス、ライゾマティクス『border』
    「border」はパフォーマンスステージ内でダンサーと観客が参加して成立する、 これまでに誰も見たことがないかたちのダンス作品です。 観客は動きを完全制御されたパーソナルモビリティに座って体験します。     「border」の初演は2015年。 アーティストや研究者とのコラボレーションプロジェクトなどを通じて、 より一層カッティングエッジな表現作品、研究を世の中に発表している 『ライゾマティクス』の真鍋大度氏と石橋素氏が話します。   真鍋「2015年の初演当時はMRのデバイスが世の中にあまりなかったんです。僕たちがやっていたのは、あくまでリアルな体験があって、それをARで拡張すること。VRの空間だけを見るような体験は、当時からそこまで興味がありませんでした。ライゾマティクスがやるなら、やはりMRのデバイスでリアルとバーチャルを行き来できるコンテンツがつくりたい。自分たちでつくれる技術もあったので、ソフトもハードも自分たちですべてやってみようと思ったのがきっかけです」   観客はヘッドセット型のミクスドリアリティディスプレイを装着し、 パーソナルモビリティ『WHILL』に乗り込みます。 公演が始まると、無線で制御された10台のWHILLはコンピュータプログラムによってステージ上を 個別の速さや動きで移動します。   観客の装着したディズプレイの視界には、バーチャルのステージ空間と それに重ね合わされるARの映像、そして装着したカメラ映像による実写風景が映し出され、 各自が動き回りながらそれぞれの視点からステージを観賞します。   石橋「最初は体験者を歩かせようとしたのですが、安全上の問題もあるし、ダンサーが同じステージに立つので難しい。車椅子をダンサーが手で押すアイデアになり、WHILLが無線で制御できることから、これでつくってみようということになったんです。結果的に体験者は半分拘束されて、半分自由という状態になりました。決まった経路を強制的に進んではいるけど、視点は体験者が自由にコントロールできます」  
  とにかくこれまで体験したことのない作品に出会えそうですね。 人間の感覚をうまく利用したMRはこれからどんどん進化していき、 私たちはその作品を楽しむことができそうです。 詳しい記事はこちらからお読みいただけます。

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