
Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)
最強のサステナブル企業
第1位『セイコーエプソン』発展の源泉・3つのポイント
◆この記事が掲載されている雑誌は、期間限定で丸ごと1冊読むことができます◆創業者は湖を絶対に汚してはいけないという信念を持っていた
セイコーエプソンのイメージを、時計やプリンターと感じている方が多いかもしれませんが、
これは同社の起点であり、主力商品の一部です。
2020年より社長となった小川恭範氏は同社の創業以来の環境理念を引き継ぎ、 新たな解釈とともにリーダーシップを発揮します。
【エプソン発展の源泉・3つのポイント】 (1)技術の探究は環境に寄与する (2)長期視点は持続的価値を生む (3)社員の幸福と社会貢献は連動している
技術力と人が生むサステナビリティはなぜ定着したのでしょうか。
セイコーエプソンは今年3月、2026年3月期を最終年度とする10年間の長期ビジョンを大胆に改定しました。
目指す姿を再定義して新しいビジョンを打ち出し、新たな経営指標などを策定したこともインパクトにありましたが、
驚かされたのは1兆7000億円としていた最終年度の売り上げ目標について、数値目標を明らかにしない、としたのです。
「数値目標の危うさは、ともすれば、それ自体が目的になり、短期思考になってしまいかねないことです。それよりも、長期的に我々は何をしないといけないのか、ビジョンを大事にして、持続的に価値を生み出していくことが大切になると考えました」
上場会社で数値目標を明らかにしない会社は珍しいです。
しかし、数値目標だけではなく、企業活動の根底から見直すことにしたのです。
「世の中が大きく変わっていく中で、会社としての発展の仕方も見直していく必要があると考えました。プリンターやプロジェクター、電子デバイスや精密機器など、もともと技術を中心とした会社でしたが、いいものを作れば売れる、という発想が強い会社でもありました。 そうではなくて、社会課題をしっかり捉え、我々の技術を使ってどう解決していくのか、という発想に切り替えていくことにしました。そのためには、すべて自前でやろうとするのではなく、パートナーと協力しながら共創していくというやり方も取り入れていく。企業のあり方、考え方のもとから変えていくということです」
改定は、内外で前向きに受け止められています。
背景には、セイコーエプソンが早いタイミングで社会との共存を見据えてきた企業であることも大きいです。
『環境ビジョン2050』を策定したのは、実に2008年。
まだSDGsという言葉もなかった10年以上も前のことです。
「諏訪湖のほとりで時計の製造から事業を始めたのがセイコーエプソンでしたが、創業者は湖を絶対に汚してはいけないという信念を持っていました。その歴史が間違いなくベースにはあると思います」 本誌では、プリンター開発にあたり、環境を考えたアイデアを取り入れたことや 企業目的の社会貢献と社員の幸せについても語っています。 こちらからお読みいただけます。
記事の有効期限: 2021年12月27日 Monday]]>





