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【世界の伝統医療】
アーユルヴェーダで個別予防医療の可能性が広がる
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世界には、昔から面々と受け継がれ、現代もなお活用され続けている伝統医療が数多くあります。
現代医学の進歩により、私たちは多大な恩恵を得ましたが、対症療法的な診療や副作用などで
健康を取り戻すことが困難になることをあります。
一方で古典的と思われがちな伝統療法が治療に役立つこともあります。
複雑化する現代社会においても、今なお伝統医療が継承し続けられている理由はどこにあるのでしょうか。
未来に向かってそれらの伝統療法を私たちの生活に活かすことができるのでしょうか。
今回はインド伝統医療の『アーユルヴェーダ』についてピックアップします。
インド伝統医療
アーユルヴェーダの神話的歴史
アーユルヴェーダの歴史は、アーユルヴェーダが語る自らの歴史と客観的な歴史学から、
発掘などによって立証されている歴史の2つの観点があるそうです。
ここではアーユルヴェーダが語る歴史について記載しています。
アーユルヴェーダの歴史は『ITIHAS(イティハース)』という学問で取り扱われています。
イティハースとは、サンスクリット語で『本当にあったこと』という意味であり
これは、現在アーユルヴェーダ医師課程において標準科目の一つとなっています。
アーユルヴェーダの世界から見た医学史として、3つのポイントからその歴史を考察しています。
そこから神話的歴史を紹介します。
【神話的歴史】
アーユルヴェーダの発祥は、ブラフマンという宇宙創造の神が、アーユルヴェーダを思い出すところが起源となっています。
ブラフマンは神々の治療にアーユルヴェーダを用いていました。
たとえば、神々の中に義足をつけた者もいて、医療を必要としていたのです。
(この神々の世界のアーユルヴェーダが人間に伝わるにはまだしばらく時を要します)
太古の昔、人々が平和に暮らし、持てるものを分け合って暮らしていたころ、人間は幸せに健康暮らしていました。
しかしあるとき、ヒマラヤの峰に仙人たちが集まって会議を始めます。
議題はこんなものでした。
「近ごろ、ちまたで珍しいものが流行っている。人々に病というものが広がっているが、これに対してどのように人々を健康に戻すことができるものか」
そのころはまだ『病』と言う言葉はなく、一般的に『ラーガ』と呼ばれていました。
ラーガとは苦しみの意味で、すべての『苦』はラーガなのですが、
その苦(=病)が広がっているのを収めようとしたのです。
そんな中、アートレーヤという男が「私が神々に聞いてこよう」と立ち上がりました。
アートレーヤが聞きに行くのは、インドラ神であり、この神は神々の中でももっとも恐れられている破壊の神でした。
稲妻を武器として手に持ち、怒りっぽい上に容赦無く破壊行為を行うので、仙人たちも恐れていました。
しかしアートレーヤは勇気を持って一人立ち上がりました。
そのおかげでめでたくアーユルヴェーダという知識が神々の手から人間界に初めてもたらされたのだといいます。
この物語では、アーユルヴェーダという知識が人間の世界に入ってくる前、
神々の世界では、時が始まったそのときから、また生命が始まったそのときから
すでに存在していたということを説明しています。
ここまでの神話的歴史は、『チャラカ・サンヒター』というアーユルヴェーダ内科学の代表的な古典書の中に記載されています。
こんな物語の歴史がありつつ、文献的な歴史もあり、人物によって伝播された歴史もあります。
長年継承され、インドだけではなく世界各所でアーユルヴェーダが有名です。
詳しい歴史や、現代におけるアーユルヴェーダの取り組みなどが本誌で詳しく掲載されています。
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記事の有効期限: 2022年2月28日 Monday]]>
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