
この記事が掲載されている雑誌は、こちらからお読みいただけます。

ヨガといえば、『健康』に意識を持つ方がほとんどだと思います。
腸内環境は体の健康に大きな影響を与えていますが
腸と脳には深い関係があり、腸内環境を整えるには脳からのアプローチも重要なポイント。
yoga JOURNALでは、最新の研究内容を基に腸の働きを活性化させる方法を
医師であり、ヨガインストラクターの石井正則先生に教えてもらっています。
腸と脳は「脳腸細菌相関」によってお互いに影響し合う
石井先生はこう話します。
「腸の続きは、自律神経によってコントロールされています。副交感神経が優位に働くリラックス時は、消化を助ける消化液の分泌や便通を促す蠕動運動が活発になります。反対に、ストレスフルで交感神経が強く働くと、腸の働きが停滞。便秘や下痢を招きやすくなります」
また、腸と脳には「脳腸細菌相関」と呼ばれる密接な関係があり、お互いに影響し合っているそう。
「たとえば、脳がストレスを感じると自律神経を介して、その刺激が腸に伝わり、腸の働きを抑制。腸内細菌のバランスが崩れて悪玉菌が増え、腸の免疫機能を低下させます。
腸には人間の体の免疫細胞の約7割が集まるといわれ、病気から体を守ってくれています。腸の免疫力を維持するためにも、脳腸細菌相関を健全に保つことが大切ですね」
筋膜ヨガで自律神経を刺激し、交感神経の興奮を鎮める

腸と脳をつなぐ自律神経は、これまで視床下部が中枢を担うと考えられてきました。
ところが、最近の研究で『CAN(中枢性自律神経ネットワーク)』が自律神経を支配することが明らかになりました。
「前頭前野から脳幹までを網羅するCANは、ストレスによって興奮するため『不快ネットワーク』とも呼ばれています。
そのメカニズムはストレスを感じ、前頭前野が不快と感じるとCANが興奮して視床下部を刺激。その結果、自律神経の交感神経が強く働き、腸をはじめ、さまざまな機能悪影響を及ぼすことになります」

さらに、交感神経と副交感神経はストレスによってそれぞれ反応の大きさが変わると考えられてきましたが、
CANが解明されたことで、ストレスによる腸内環境の悪化を改善するには、
交感神経とCANの興奮を抑えることが重要だと新たな考え方になりました。
そこで有効なのが、石井先生が提唱する『筋膜ヨガ』。
「筋膜の下には自律神経が密集しています。そのため筋膜ヨガで交感神経をより高めると自律神経効率よく働き、興奮している交感神経を落ち着かせ、副交感神経優位に切り替わりやすくなります。そうしてシャヴァーサナを最後に行うことでCANの興奮を鎮静。脳がストレスから開放されて腸内環境が良くなり、腸の免疫機能も高まります」
本誌では実際に『筋膜ヨガ』の方法を掲載しています。
I LOVE MAGAZINES!キャンペーン2022

対象の雑誌が月額払い・年間購読が最大50%割引されたり、
定期購読で1,000円割引が適用されるギフト券コードを掲載中!
割引やプレゼント付きなど、700誌以上の雑誌が全てお得に購読できる大チャンスです♪
毎回ご自宅へお届けしますので外出の必要はございません。
この機会に、雑誌で楽しく充実したおうち時間を過ごしませんか?
『 yoga JOURNAL(ヨガジャーナル)』に関心のあるお客様へおすすめの『趣味・芸術誌』はコチラにあります!
この記事が掲載されている雑誌は、こちらからお読みいただけます。