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毎日コツコツと真面目に生きていても、人と自分を比べて落ち込んだり、
自分を好きになれなかったり、自分らしさを見失ったりするときは誰にでも訪れるもの。
そんなときこそ、まずは自分にやさしくしてみませんか?
無理せず焦らず、“自己肯定”のはじめの一歩を踏み出してみましょう。
今回はananに掲載されている特別記事の中からIKKOさんのコラムを紹介します。
IKKO『人と比べず、今の自分を認めて少しずつレベルアップを!』

人は人。自分は自分です。
人と比べる必要はありません。
近頃、「自己肯定感が低い」という若い方の話をよく耳にします。
今のネット社会はさまざまな情報がもたらされる分、自分に自信がもてなくなるのかもしれませんね。
例えばインスタなどのSNSで、キラキラ輝いて見える他者と自分を比べると、
人より劣っているように感じてしまうのではないでしょうか。
しかし、人は人。自分は自分です。人と比べる必要はありません。
人はそれぞれ置かれた環境や歩んできた道も違うわけですし、第一、自分が見ているのはその人のほんの一部です。
すべてが恵まれているように見える人でも、人には言えない悩みを抱えていたり、つらい過去があったり、そこは他人にはわかりません。
だから、人を基準にして、自分に当てはまるのは無意味。
自分を否定する材料が増えるだけだと思います。
このように、今のIKKOさんならはっきり言い切れるけれど、
少し前までのIKKOさんは自己否定と自己肯定を繰り返していたといいます。
人の目を気にしてばかりいた時期も。
そうした人生を送ってきただけに、自己肯定感がもてないという人の気持ちもよくわかるんだそうです。
自己否定に陥る一因となった生きにくさ
私は男として生まれましたが、心は女性だったので、ずっと生きにくさを感じてきました。
今でこそ、ジェンダーレスや多様性を認めようという声が上がっていますが、それは都会の一部の人たちだけに通用する話。
現実の社会はまだまだ厳しく、依然として偏見や差別は残っています。
ましてや地方の、私が育った時代は理解されるはずもなく、
小学生の頃は友人たちに「気持ちの悪いオカマ」とののしられたこともあります。
母や姉たちは薄々気づいていたものの、
39歳のときに思い切って両親にカミングアウトしたら、父は強いショックを受けて大激怒。
その心のしこりがのちのちまで残ったことも、自己否定に陥る一因になったといいます。
自分を愛することで真の幸せな人生に。
その後、「オネエのヘアメイクアップアーティスト」としてテレビの出演が増え、
注目されるようになりましたが、さまざまな反応があったのも事実。
ある程度の自信がもてたものの、私の中には人から評価されたい、認められたいとの思いが強まっていきました。
一流のブランドを身につけて、自分を大きく見せようとしていたあの頃…。
今にして思えば、どこか完全に自己肯定できていない自分がいたのだと思います。
心の底から自分のすべてを肯定できるようになったのは、つい最近。
美容家として人一倍努力して、一流のメイクを極めたと実感したときに初めて、
誰の前に出ても恥ずかしくない自分になったと思った、と言います。
こうした私の経験からみなさんにお伝えしたいのは、何事もあせりは禁物ということ。
一気に高い理想の自分を目指すのではなく、自分のレベルを少しずつ上げていくといいでしょう。
例えば自分の理想がレベル10で、今の自分がレベル3だとしたら、まずはレベル4を目指すように。
ただし、その前にレベル3の自分を認め、ありのままの自分を肯定することが大事です。
「仕事の成果は上がらないけど自分なりにがんばっている」とか、「家事は苦手だけど料理は好き」など、
自分の良いところを認めてあげてください。
そして、自己否定しているものは何か、なぜ否定しているのか、その根本原因を考えながら自分自身を改めて見つめ直してみましょう。
つまり、今の自分をしっかりと受け止めて、その自分を愛することからスタートするのがポイントです。
本誌ではコラムの続きや、DJ松永さんのコラム、自己肯定感についてのレッスンなども掲載されています。
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