羽生結弦『ともに、夢の先へ』北京五輪、4回転半ジャンプの夢をレポート

  • 更新日
  • 有効期限 2022.07.31

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2連覇の王者として挑んだ、羽生結弦の北京五輪が終わった。

 

ふたつ目の金メダルを手にして「夢が叶った」と口にした彼が4年後、
またこの大舞台に戻ってくることを誰が想像したでしょうか。

 

それも、さらに大きな『4回転半ジャンプ』という夢を携えて。

 

結果、世界は彼に落胆などせず、それどころか、守りに入らず挑戦者として戦い抜いた王者の誇り高き姿は、
多くの人の心を動かしました。

 

2022年6月号の婦人画報に掲載されている、中谷ひろみさんによる羽生結弦選手のレポートの一部を紹介します。

 

王者として挑む3度目の五輪
「勝つためにここに来た」

 

 

2022年2月7日。

北京五輪の練習用サブリンクに羽生結弦選手の姿はありました。

穏やかな表情、しかし眼光はとても強く、これぞ五輪王者の風格。

見える本気に見惚れてしまうほど。

 

代表選手に選出されてからの1ヶ月半、羽生選手への注目度はすさまじいものでした。

94年ぶりとなる3連覇へ、誰も目にしたことのない4回転半ジャンプへ、と国内外から大きな期待が寄せられました。

その一方、確実視されるメダルを優先し、リスクは回避すべきという声も。

夢を取るべきか、勝利を取るべきか。

 

そんな疑問は羽生選手にとって関係ないものでした。

なぜなら4回転半ジャンプは羽生選手の『小さい頃からの夢』であり『勝つための武器』でもあるのだから。

 

彼は勝つことをあきらめてなんかいない。

勝つために夢を叶える必要があったのです。

だからこそ、ひとりで命の危険を感じながらも努力を続けてきました。

 

4Aという『王様のジャンプ』を9歳の自分と跳んだ日
その手に掴んだのは『誇り』だった

 

 

「5回転とか4回転半とかをやりたい」

 

そう言って笑う11歳の羽生選手。

指導を受けた都築章一郎コーチの「アクセルは王様のジャンプだ」という言葉から幼い心に芽生えた夢でした。

今回、彼はその大きな夢を携えて3度目の五輪に挑みます。

 

4回転アクセルジャンプを確実に表現の一部として取り入れ、そのうえで勝つ。

この前人未到の挑戦は王者として積み重ねたものを失う怖さも伴います。

 

それでも彼は金メダルを取りにここに来ました。

プライドをかけた『羽生結弦のアクセル』で。

 


 

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