《世田谷レストラン》飴色の思い出とともに今でも残る酒場遺産『とよ田』

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近年、世田谷の中でも飛躍的な発展を遂げる商業地と、
昔ながらの住宅街が良い塩梅で融合する今号の特集エリアが二子玉川、用賀、桜新町、上野毛、等々力、尾山台

 

そんな場所だからこそ、すべてをはらんだレストランが軒を連ね、他にはない独特のリズムが生まれています。

今回は世田谷ライフmagazineで紹介されている、レストランアワードを紹介します!

 

等々力『とよ田』

 

 

等々力駅前で愛され続けて80余年

 

東急大井町等々力駅改札から徒歩30秒。

駅のホームから覗けるほどの線路脇で、炭焼きの芳香を漂わせているのがもつ焼き専門の『とよ田』です。

 

年季の入った赤提灯とのれんに、初めて訪れる人は少し気後れしてしまうかもしれないが、それは杞憂。

のれんをくぐれば、開け放たれた扉の先にL字カウンターといぶし銀の焼き台。

気さくで楽しい三代目店主三上信行さんと鮮度のいいもつ焼き、そして酒好き仲間が待っています。

 

とよ田の初代は元力士の方で、屋台から創業し、約80年前にこの地に店を構えたといいます。

そして三上さんは元郵便局員で先輩から「男の酒場がある」と連れられてきたのがとよ田でした。

「いまでこそ女性のお客さんも増えたけど、当時はほぼ100%、男だけだったからね」と笑います。

 

すっかり気に入って通い詰めていくうちに、時々お店を手伝っていた二代目の娘さんと結婚し、
45歳の時に27年勤務した郵便局を早期退職し、三代目となりました。

以来16年、昭和レトロな雰囲気そのままに、伝統の味と技を守りつづけています。

 

鮮度自慢のもつ焼きは1本140円の均一価格

 

 

メニューは豚のもつ焼き10種のみ。

「計算が面倒くさいからさ」料金はどの部位も1串140円です。

もつは店主自らが毎日8時30分に品川駅近くの食肉市場に出かけ、
先代から付き合いのあるもつ専門の仲買店とカシラ専門の仲買店から仕入れたものを使っています。

 

「舌から腸まで全部つながった状態で仕入れて、店で買いたいし下処理して串に刺す。朝まで生きていたものだから鮮度は間違いないよ」

こう言う通り、丁寧に切り分けられ1本ずつ串打ちされたもつはプリップリでまったく臭みが感じられません。

特にほかではなかなか味わえない『ふえ』は コリッとした食感と肉の旨味が秀逸です。

 

タレは創業時から継ぎ足しで使い続けています。

もつ焼きでは定番のタレですが、ここは甘さ控えめでサラッとした舌触り。

その中に長年積み重ねてきたコクが感じられます。

他にも塩、生醤油、酢醤油など、お客さんの好みに応じて味を選べたり、焼き加減を指定できます。

 

本誌では、店主のおすすめやお酒、お店の様子が紹介されています。

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