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旅に求めるものというと何を思い浮かべますか?
地のものを使ったおいしいごはん。
自然や町並みが一望できる、清潔で心地よいホテル。
あてもなくぶらぶら散歩するのが楽しい、ローカルな路地。
住んだ空気の漂う、神社や仏閣。
他にもアート空間、喫茶店、バーや居酒屋などたくさんありますが、
その“旅に求めるもの”すべてが詰まっている街が『京都』です。
今回は京都を余すことなく楽しみ尽くすことができるHanakoの京都特集から
『町家でいただく、モダンな食』を紹介します。
町家でいただく、モダンな食
古より京都の人々の生活に密着し、発展し続けてきた町家は
京都の建築文化の象徴ともいえる存在。
その空間に今、新しい息吹を与える革新的なお店が続々と登場しています。
『T.T』立礼茶室 然美[祇園]

築100年の美しい町家でより抜きの茶と菓子を味わう革新的な現代の“お茶事”体験
2021年に日本に本格上陸したニューヨークを拠点とするブランド『Taiga Takahashi』。
このブランドのデザイナーで現代美術家でもある高橋大雅氏が
自身が手がけた服と茶室、建築、彫刻作品で構成した総合芸術空間としてオープンさせた『T.T』。
「過去の遺物を蘇らせることで、未来の考古物を発掘する」というブランドコンセプトは
服作りだけにとどまらず、築100年以上の数寄屋を改築した建築や、
玉砂利に庵治石を配した坪庭など、空間のすべてにその哲学が息づいています。

2階の『立礼茶室 然美』では、
日本の伝統と新しい感性を融合させた、日本茶と菓子のペアリング計5品のコースを満喫できます。
菓子は老舗和菓子店出身の菓子職人と一流ホテル出身のパティシエが共同で制作。
旬の果物や京都の素材を使い、一期一会の心を伝えています。
品書きを見ながら待つと、目の前で冷茶、温茶が丁寧な所作で淹れられます。
同時に茶に合わせた菓子が、国内外で活躍するアーティストに特注した器にのって一品ずつ目の前へ。
菓子は美しさや個性ある味わいが際立ち、5品それぞれに驚きがあふれます。
和洋のエッセンスが絶妙なバランスで盛り込まれ、甘いだけでなく酸味や塩味も感じられる内容は、まさに懐石料理。
お茶は『一保堂』や『利招園』など、京都の名だたる茶舗から仕入れ。
ペアリングティーのうち、2種はアルコールとの組み合わせも選べるのがうれしいところ。
この館を作り上げた高橋氏は残念ながら今年4月に逝去。
しかし、日本の美を再解釈し、現代に蘇らせるという彼の遺志、そしてこの空間は、
今後ますます注目されるはずです。
本誌では友人宅にいる気分で旬の味わいを満喫できるレストラン、
イタリアン出身シェフによる居心地のいい居酒屋なども紹介されています。
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