ここぞという夜の『切り札』に…ホテルディナーの“お決まり感”を打破するセンス

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最新ホテルダイニングが打ち出す圧倒的センス、煌びやかな港区にありながらひっそりと佇む隠れ家感、
さらには怒涛のように押し寄せる高級食材の数々……。

今回の東京カレンダーでは、ここぞという夜の『切り札』になるお店の『9つの条件』を導き出し、
その魅力を最も体感できる最旬のお店をピックアップしています。

 

ホテルでディナーのお決まり感を打破するセンス

 

 

The Jade Room + Garden Terrace(虎ノ門)

 

高級ホテルのレストランはどこも吸引力がありますが、
『どこかで体験した』ような気になるのも否めません。

決定的な差別化を図るならば、身を置くだけで洗練されるような非日常な空間が必要。

 

誘いの時点で盛り上がるディナーは、当日ふたりに東京随一のドラマティックな時間を与えます。

 

過去には非公開だったホテルロビーの奥にあるレストラン

 

『東京エディション虎ノ門』は、都内一、美女のSNS投稿が多いといっても過言ではありません。

選ばれる理由は、港区というラグジュアリーな立地とひと際スタイリッシュな空間にありますが
10月にオープンしたばかりの『The Jade Room +Garden Terrace』はそのおしゃれさを完全無欠にしました。

 

場所はこれまで非公開だったロビー階最奥の部屋。

誰もがまだ未知のレストランゆえ、勝負を決めたい夜のインパクトとしてはこの上ありません。

 

31階でエレベーターが開くと、耳に入るのは心躍るアップテンポな音楽。

店へ続く通路は植物が茂り、この導線が非日常に拍車をかけます。

進むと、目指す扉は右奥にひっそりと佇みます。

店内の様子が窺えないのも、特別な時間と見たこともない景色の心地よい予感になります。

 

限られた大人しか知らない絶景が
これ以上ないドラマティックな夜にする

 

扉の先に入った瞬間、今夜は本気のデートだと相手は実感します。

目の前は地上140mの息を呑む絶景。

東京タワーが間近にそびえ立ち、アートのように輝いています。

高層階ゆえ目線の先はタワー上部で、このアングルで眺められる立地は他にありません。

 

周辺のビル群はもちろん、湾岸の明かりまで見渡し、これぞ東京夜景の決定版。

感情が動かないわけがありません。

 

何度も見た東京タワーが一層ドラマティックに映るのは、『空中に浮かぶ庭園』をテーマにデザインされた『Garden Terrace』のおかげです。

家具や植物が総じて洒脱で、ホテルの美意識を一層引き立てます。

そんな空間から、この夜景を一緒に見たかったという意図が伝わるだけで、告白に近いものがあります。

圧倒的に美しい東京タワーが味方のデートは成功率が高いのです。

 


 

 

本誌では他にもゆっくりじっくり語らいたい夜に行きたいカフェ&バーなども紹介されています。

 

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