【豆腐がおいしいお店】料理家・瀬尾幸子、埼玉県ときがわ町に豆腐を買いに行く

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忙しい日々に、ふっと仕事の手が空いたとき、料理家・瀬尾幸子さんの頭をよぎるのは、
埼玉県・ときがわ町の風景と大好きな豆腐。

 

「明日、行っちゃおうかな!」の思いつきで、電車の予約も必要なし、
目いっぱい好きなものを買って、晩酌までに帰ってこられる最高の息抜き方法です。

dancyuでは、瀬尾さんの豆腐買い出しの旅に密着しています。

 

きっかけは知人からもらった一丁の豆腐だった

 

東京・池袋から1時間半ほど。

2両編成のローカル線、JR八高線に揺られ、「明覚」という聞きなれない駅に降り立つと
木の温もりが漂う木造の駅舎を出ると眼前にはなだらかな稜線を描く山並みが広がります。

 

これといった観光名所でもなく、浦和や大宮のようなネームバリューもない、
のどかだけれど掴みどころのない埼玉県ときがわ町。

 

瀬尾さんは山のほうを指差し
「信州の山のような神々しさはないけれど、高すぎず、低すぎず、私の手に負える感じが好きなの」
と嬉しそうに言いながら、颯爽とレンタサイクルにまたがります。

 

瀬尾さんがときがわ町を訪れること、なんと10回以上。

きっかけは5~6年前に仲良しのカメラマンからもらった豆腐でした。

大豆の素朴な味がしっかりと感じ取れ、すーっと体にしみ入るようなおいしさに
あっという間に一丁平らげてしまったといいます。

 

 

一目惚れならぬ一味惚れした瀬尾さんは、もう一度食べたい衝動に駆られ、
鉄は熱いうちに打てとばかりに、翌週にはこの豆腐をつくる『とうふ工房わたなべ』を目指し、
都内の自宅からときがわ町へと、電車と徒歩で、一人向かいました。

 

夫婦2人でひっそり営む豆腐店を想像して出かけたそうですが、
駐車場に大型バスが2台も停まる盛況ぶりに、たじろいだといいます。

 

「清潔感のある店内はこぢんまりとして、豆腐、厚揚げ、油揚げにがんもと、豆腐屋さんらしい商品がすっきりと並んでいて、接客も丁寧で誠実。感激してしまいました」

 

店長の小林則夫さんはこう話します。

 

「近隣の農家さんから地元の大豆を使って豆腐をつくってほしいと依頼されまして。まさに地産地消の走りですね」

 

それまで1丁100円もしなかった豆腐の価格が3倍に跳ね上がってしまいましたが、
お客さんは減るどころか増え続けました。

 

そんな話を横で聞いていた瀬尾さんが
「地元の人たちは大豆のおいしさをちゃんとわかっているんです」
合いの手を入れました。

 


 

本誌ではとうふ工房わたなべのおすすめ商品や、豆腐以外にも瀬尾さんがおすすめするお店を紹介しています!

 

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