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それぞれの形でスピリットを受け継ぐ、新顔喫茶へようこそ
昭和を感じる佇まいや前店主の精神を大切に継承し、次世代が新たに発信する喫茶店が増えています。
コーヒーの味や喫茶メニューも密かに進化。
“新解釈”の喫茶店が今、最高に居心地がいいと話題です。
アメリカの西海岸文化と創業50年の喫茶店が出会い、
日本橋の新たな憩いの場に
喫茶ストリーマー/東日本橋
アメリカ西海岸のコーヒーカルチャーを伝える『STREAMER』が喫茶店を始めた、というニュースは新鮮な驚きでした。
1973年、日本橋小舟町に創業し、近隣の人々に長く愛されてきた『喫茶 郷』(初代の屋号は『焙煎舎』)。
昨秋、『STREAMER』の代表が運命的な出会いをし、
「この空間と歴史を継承したい」という思いから実現したといいます。
よくぞ残っていたと感動を覚える、創業当時からほぼ変わらぬ内装は、
天然木材や特注家具を使い贅沢に作られたことが伝わってきます。
ヘッドバリスタの井上鉄也さんは、
高品質な豆で店をイメージした王道の深煎りブレンドを作り、7種のシングルオリジンも用意。
シングル用にネルドリップを初導入したのも喫茶文化へのリスペクトから。
かたや、クリームソーダやナポリタン、ピザトーストなど
“オールドスクール”なメニューも取り入れ、オリジナルレシピで楽しませるのも心憎い。
取締役の清水知子さんはこう話します。
「喫茶店は戦後、アメリカ人をもてなす場として作られたという説もあります。西海岸のコーヒー文化を発信してきた私たちが、喫茶店に原点回帰し、自分たちらしい形で次世代に伝えていけたら」
“令和の憩いの場”は、まだまだ進化中です。
作家や編集者に愛された出版社の喫茶店が
街に開かれた“サロン”へ
サロン クリスティ/神田
アガサ・クリスティーの作品で知られる『早川書房』。
この本社ビル1階で1988年から営業してきた喫茶店『サロン クリスティ』が
今年2月、改装を終え、リニューアルオープンしました。
作家や翻訳や、編集者が集った場は、明るくシックな喫茶店に。
「屋号に『サロン』と冠する通り、本好きの人たちが集い、
また本に興味を持つきっかけになるような“読む喜び”を発信する場になれば」と副社長の早川淳さん。
店舗設計は『MUJI HOTEL GINZA』などを手がけた『UDS』が担当。
組み木の床やベルベットのソファなどに『早川書房』が愛する英国テイストが漂い、
座り心地のいいチェア大テーブルや打ち合わせに最適な半個室など全席に電源が完備され、
仕事場としてのDNAも受け継がれています。
深煎りのクリスティブレンドは新導入のサイフォンで抽出し、背の高いカップにたっぷりと。
郷愁を誘う見た目でいて実は洗練された味わいのプリンをはじめ、
熟練のシェフがきちんと手をかけた料理やスイーツを出すことも、
社員の健康を思う旧店舗からのこだわりです。
アルコールメニューも豊富なので、昼下がりに本を読みつつワインを一杯、嗜むのもいい。
神田の街に開かれた思索の場は、多くの可能性に満ちています。
本誌では他にも『新顔喫茶』が紹介されています。
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