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ナチュラル・ボーン・クラッシャーことK-1のカリスマ武尊さんと
キックボクシング史上最高の天才と呼ばれる那須川天心さんがGOETHEに登場!
ふたりの格闘家が、どちらかを最強かを証明すべく、2022年6月19日、東京ドームで戦いました。
今やファンの間だけではなく、国民的関心事にまでなっている対戦に向け、
それぞれが覚悟と相手への想いを語っています。
今回は那須川天心さんのコメントをピックアップします。
武尊 vs 那須川天心 のはじまり
二人の戦いには物語があります。
その発端は7年前の2015年、大田区総合体育館で開催されたキックボクシングの大会でした。
トーナメントを勝ち抜いた那須川さんがリング上でマイクを握り、客席に訴えたところから物語は始まります。
「国内にやりたい選手があとひとりいる。K-1の武尊選手、かかってこいや、って感じです」
武尊さんはK-1王者。
その王者に高校2年生の那須川さんが挑戦したのです。
もちろん、那須川さんもただの高校生ではありません。
バンタム級7位の対戦相手を1ラウンド開始後58秒でノックアウトするという
衝撃的な試合でデビュー戦を飾ったのがその前年、高校1年生の夏休み前のことでした。
その後も勝利を重ね、5戦目で村越優汰を倒しRISEバンタム級王座に就きます。
1年間の戦績は9戦9勝、そのうち8試合がKO勝利でした。
人は彼を神童と呼びました。
ただしそれは、格闘技ファンの間での話。
7年前、格闘技ファンは今ほど多くありませんでした。
那須川さんは確かに神童でしたが那須川さんの言葉を借りれば、世間はまだ彼を知らなかった。
そして彼は世の中を知らなかったのです。
キックボクシングをメジャーにしたかった
「僕はまだ高校生だったんで、契約とか団体の壁とかの話がよくわかんなかったんです。僕がやりたいって言えばやれんのじゃなっていう、まあ、子供の考えですよね。それで物議もかもしたんだけど。
でも格闘技ってそういうもんだと思ってた。強い奴がいれば、戦いたいと思うのが当たり前だろうと。
自分の団体で最強の8人の選手が出場するトーナメントで優勝して、周りを見渡したら自分と同じ階級で目立っていたのは、K-1の武尊選手しかいなかった。これは戦うしかないだろうって」
試合後のマイクアピールで格闘家が対戦相手を名指しするのは珍しいことではありません。
ただし、普通は対戦可能な相手に限られます。
那須川さんと武尊さんは所属団体がまず違います。
しかも那須川さんのキックボクシングと武尊さんのK-1は厳密には違う競技。
不可能ではありませんが、簡単に実現できる対戦ではありません。
けれど、逆にそれがリング上で派手に武尊さんに対決を呼びかけた理由でもあった、と那須川さんは言います。
「本気でキックボクシングをメジャーにしたかったんです。熱心なファンはいてくれたけど、世の中的にいえばまだまだ少数派だったから。僕がトーナメントで勝っても、スポーツ紙の一面にはならない。普通の人は誰も知らなかったと思う」
一時休止していたK-1が『新生K-1』として復活したのが2014年のこと。
ABEMAで世界配信されるようになり、そこで勝ち続ける武尊さんが
那須川さんの目には光り輝いて見えていました。
「忘れもしない2015年の大晦日。武尊選手はRIZINの世界大会に出場してK-1ルールで戦って、相手を2ラウンドでノックアウトした。地上波放送されてて、僕はそれを実家のお茶の間のテレビで見てるしかなくて。それが悲しくて。あの気持ちは忘れられない。俺のほうが絶対強いのに、なんで向こうだけ注目されるんだと。そういう気持ちがずっとあった」
今思えば、自分はひがんでいたと那須川さんは話します。
「対戦は難しいかもしれないけど、逆に考えれば、難しいからこそやる意味があると思うんです。僕と武尊選手が団体の枠を超えて戦えば、間違いなく話題になる。格闘技をそんなに知らない人も、僕らの試合を見るかもしれない。いやきっと見るだろうと。
そしたらキックボクシングだけじゃなくて格闘技全体が盛り上がる。僕の子供の頃からの夢なんです。『僕が格闘技界を変える』って中学生の頃から言ってました。先生や友達とかに。みんなは『いや何言ってんのお前』って感じだったけど(笑)。僕は自信満々。自分なら何でもできると思ってたから。いや、今もそう思ってるけど」
本誌では、さらに深く熱い話、そして武尊さんにもインタビューをしています。
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