この記事が掲載されている雑誌は、こちらからお読みいただけます。
漆黒の闇に包まれた米国西部の風景に、写真家のコディ・コッブ氏が
紫外線を照射してみたところ昼間とはまったく違う不思議な世界が浮かびあがってきています。
今回はナショナル ジオグラフィック日本版に掲載されている『世界を見る』から
『闇に浮かんだ不思議な光』をピックアップします。
紫外線を浴びて鮮やかに浮かび上がる岩たち
ワシントン州カスケード山脈のモミの木や湖の藻類、渓流の岩医師が紫外線を浴びて鮮やかに浮かび上がります。
カリフォルニア州モノ湖の岸辺を移した合成画像では、怪しい光が輝いています。
カリフォルニア州のホワイト山脈で、枯れたイガゴヨウマツがサファイア色の亡霊に姿を変えます。
「強風の吹き荒れる高山ですが、幸運にも絶好の撮影条件に恵まれました」とコッブ氏は語ります。
ニューメキシコ州北西部にあるサンフアン盆地の風化した岩石層を撮影し、
2枚の画像を合成してみると、この世のものとは思えない風景が出現しました。
「一番驚いたのは、肉眼では淡い灰色の粘土と濃い茶色の砂岩だけのモノクロの風景が、この合成画像で見ると色彩豊かだったことです」
この人里離れた奥地をとらえた画像では、堆積物に埋もれた鉱物や化石化した樹木が蛍光を発し、
真っ青な大海原を思わせます。
米国カリフォルニア州のシエラネバダ山脈近くの丘にそびえる二つの巨岩。
紫外線を照射され、高さ17メートルの岩に生えた地衣類が光っています。
本誌では他にも神秘的な写真たちをご覧いただけます。
この記事が掲載されている雑誌は、こちらからお読みいただけます。