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株価の下落、ユニコーンの減少、金利の上昇もあって、2022年は世界の富裕層人口を減らす年となりました。
10億ドル以上の資産をもつ富豪は前年比28人減の2640人に。
全世界のビリオネアの総資産額は12.2兆ドル。
資産額2190億ドルで昨年1位だったイーロン・マスクは、約1800億ドルにまで減らしています。
その結果、新たな世界一が誕生しました。
ラグジュアリー業界の巨人LVMHを率いるベルナール・アルノー、その資産額は2110億ドルです。
Forbes JAPANでは、世界のビリオネアランキング2023を発表!
上位ランキングをピックアップします。
2023年ビリオネア・ランキングの首位は
ベルナール・アルノー
2023年『ビリオネア・ランキング』の首位が入れ替わりました。
高級ラグジュアリー・グループ『モエ ヘネシー -ルイ・ヴィトン(LVMH)』を率いる
フランス人実業家のベルナール・アルノー氏(74)。
背景には昨年のLVMHの躍進ぶりがあります。
売上、利益、株価がそろって過去最高水準に達し、この12ヶ月間にアルノーの個人資産は530億ドルも増えました。
ビリオネアの中でもこの1年間で最大の伸びです。
その結果、フォーブスの推定では、アルノーの資産は2110億ドルとなり、
昨年首位だったイーロン・マスク(今年は2位)を310億ドル上回りました。
LVMH傘下には、ルイ・ヴィトン、クリスチャン・ディオール、ティファニー、
セフォラ、ジバンシィ、マーク ジェイコブスなどおなじみのブランドが名を連ねますが、
エンジニアとしての教育を受けたアルノー自身の名前はそこまで一般に知られていません。
アルノーはLVMHの経営権を取得して以来30年間で、同社を世界最大の高級ブランド企業へと成長させました。
現在、傘下のブランドは70以上もあり、世界中に固定客がいます。
巨額の買収が功を奏し、売上は89年の40億ドルから22年は860億ドルへと大きく伸び、
株価はこの1年間で35%も急騰しました。
ビリオネア全体の69%が『起業家』
2位転落もマスクには奥の手あり
昨年トップだったイーロン・マスクは、2位に転落しました。
2022年4月に440億ドルでツイッター買収を発表したあと、電気自動車メーカー『テスラ』の株価は50%近く下落しましたが、
これはマスクが他社のCEO職を兼務することに対する投資家の不安や、
買収資金を調達するために230億ドルのテスラ株を売却したことに対する懸念が一因です。
彼が創業したもう一つのスタートアップである宇宙開発企業『スペースX』は評価額は高めたものの、
資産は前年比390億ドルも減少しています。
3位は、eコマース大手『アマゾン・ドット・コム』創業者ジェフ・ベゾス(1140億ドル)。
ベゾスは、アマゾン株が38%も下落したことで570億ドルも資産を減らしています。
4位は、ソフトウェア大手『オラクル』共同創業者のラリー・エリソン(1070億ドル)。
世界屈指の投資家ウォーレン・パフェット(1060億ドル)は、5位にランクインしています。
最も裕福な人々は、そのほとんどが男性です。
それでも昨年から10人増え、今年は337人の女性がランキングに入りました。
世界で最も裕福な女性は今年も、
フランス美容大手『ロレアル』創業者の孫、フランソワーズ・ベタンクール・メイエル(805億ドル)。
なお、自力でビリオネアになった女性の数は96人にのぼります。
ビリオネアには起業家が多く、会社の69%が、会社を創業した人たちでした。
本誌では、ランキング上位のビリオネアたちの詳しい紹介が掲載されています。
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