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よかれと思って実践している健康法はもしかしたら逆効果になっていたかも…!?
PRESIDENTでは、NY・マンハッタンで活躍するカイロプラクター・仲野広倫氏が
日本のトンデモ健康法を斬ります!
間違いだらけの健康意識に警鐘!
年齢、性別、体重がまったく同じ人が2人いて、
1人は姿勢が良く、1人は姿勢が悪く横から見たときに首や腰が湾曲しています。
この2人のどちらに腰痛が多いと思いますか?
正解は『どちらもといえない』です。
腰痛のある人とない人の写真を、カイロプラクターや整形外科医で見比べた結果、
姿勢と痛みに関連はないことが明らかになっています。
姿勢と痛みの関連性のように、日本では間違った健康医療のストーリーが、さも常識かのように語られています。
トンデモ健康法に騙されている人は意外と多い
よく『この健康法で体から痛みが消える』などという言説を、テレビやSNSなどで目にします。
「足腰を強くするために毎日1万歩を歩く」
「カイロプラクティックや整体に行き、体の痛みが完治したと喜ぶ」
「お風呂に長く浸り、念入りにストレッチをすれば、痛みの最初を防げる」
そのような健康法を実践していませんか?
実は、それ間違っています。
毎日1万歩歩いてもたいして足腰は強くなりませんし、長湯は長期的な痛みの除去にはまったく意味がありません。
過度なストレッチは、むしろ痛みの原因にもなりえます。
カイロプラクティックや整体も、一時的な痛みの改善には効果的ですが、長期的な改善には向きません。
このように、世の中のトンデモ健康常識、トンデモ健康法に騙されている人は、意外と多いのです。
痛みの正体は『機能運動性』の低下
冒頭では腰痛を例に、姿勢の良し悪しは痛みに関連しないと申し上げました。
たしかに、反り腰だろうが猫背だろうが、どれだけ姿勢が良かろうが、
痛い人は痛い、痛くない人は痛くないのです。
しかし、私は「悪い姿勢でもいいんだよ」と言いたいわけではありません。
悪い姿勢は故障、つまり怪我を誘発してしまうので、正しい姿勢へと改善しなければいけません。
悪い姿勢の代表例は、猫背で座ったり、腰を曲げて荷物を抱えたり、足を組んでだらっと座ったり。
こうした姿勢は、腰、首の椎間板に負担をかけるため、故障を起こしやすいです。
機能障害になるとどれだけ休んでも痛みが回復しない
腰や首の椎間板に負担をかけて生じた痛みの原因は、姿勢や骨の歪みではなく『機能障害』です。
機能障害になると、体が思うように動かせず、どれだけ休んでも痛みが回復しません。
我慢したり、放置するほど悪化します。
椅子から立ち上がれなかったり、疲れやすかったり、
エスカレーターにスムーズに乗れない人は機能障害を疑ったほうがいいでしょう。
それでは、機能障害になってしまったら健康を諦めるしかないのでしょうか。
もちろん、そんなわけはありません。
体の「機能運動性」を高めることで、機能障害を克服できるのです。
痛みと無縁の、豊かな生活を送るために必要な機能運動性を解説していきます。
機能運動性とは、
柔軟性(体の可動域)、安定性(筋肉の強さ)、バランス(動きの協調性)の総合得点で、
体を動かしたいように動かせる能力です。
機能運動性を高めるために大事なこと
機能運動性を高めるために大事なことは、3つあります。
(1)軟部組織のリリース
『柔軟性を高める』とも言い換えられますが、ストレッチによって筋肉と関節の可動域の向上を目指します。
冒頭でストレッチはムダといってなかった?と思われるかもしれませんが、
最低限の柔軟性を獲得するためにはストレッチも必要です。
とくに、体育座りをしたり、あぐらで座れるだけの柔軟性がない人は、股割りなどの静的ストレッチをするべきです。
逆に、現在体育座りやあぐらで座れる人は、軟部組織のリリースについて問題がありません。
むしろ、それ以上の柔軟性を追求しないほうがいいです。
運動もしていない人の体が柔らかいことで得られる健康上のメリットは、とくに見当たりありません。
むしろ、必要以上に体の柔軟性を追求すると、関節への負荷が高まって、怪我が増えます。
子どものころから体が硬くて悩んでいる人は、最低限の柔軟性さえあれば、まったく必要がありません。
体が柔らかいことは、いいことでもなんでもないのですから。
ストレッチは日本でやたらと神聖化され、もてはやされています。
しかし、必要以上のストレッチはまったくのムダなのです。
たとえば、怪我予防や競技能力の向上に、跳躍や前屈のような動的ストレッチが大事であると巷で言われていますよね。
しかし実際には、動的ストレッチに怪我予防や競技能力を向上させる効果は、まったくありません。
動的ストレッチをすることによって、運動のパフォーマンスは上がるどころか下がります。
30分間念入りに動的ストレッチをしてから垂直飛びしたほうが高く飛べるのです。
何らかの競技に臨むのであれば、動的ストレッチに時間を費やすよりも、
体をよく動かしてウォーミングアップしたほうがいい記録が出ます。
本誌では機能運動性を高めるために大事なこと3つを全て解説しています。
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