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こちらは朝6時42分、豊洲市場 青果棟の卸売場。
ふだん見ることのない、野菜を作る人と食べる人の『あいだ』に存在する景色です。
この野菜は、どんな人の手を介して、どう運ばれてきたのでしょうか。
メトロミニッツローカリズムでは、豊洲の卸売市場について特集しています。
わたしたちの暮らしに届くまでの『距離』を想うことで、もっと野菜のことを好きになるはず。
卸売市場ってなにをするところですか?
冷凍マグロのイメージが湧く水産市場と違い、ちょっと謎に包まれたような存在の青果市場。
豊洲市場の仲卸・政義青果の近藤義春社長が卸売市場と仲卸の役割を教えてくれます。
卸売市場とは?
社会の隅々へ安定的に届ける
いわば青果のインフラです
「流通の一台拠点である卸売市場は、『卸』と『仲卸』が共生する場所です。
野菜やくだものなどの青果の販売を生産地から託されている卸雨業者と、
小売店や飲食店といった消費者のために卸から青果を購入する仲卸業者。
卸は生産地の、仲卸は消費者の、それぞれの代弁者だと思います。
我々は生産者の代弁者として、青果の品質を見極めて、せりや相対取引を通じ、適正な価格を設定します。
市場と仲卸の役割のひとつが、『評価機能』です。
そして、青果は天候で出来不出来が左右されますから、
たとえば台風で収穫が減ると、ほしい人に対して入荷する数が足りないから値段が上がる。
こういうときに、我々仲卸はクッションとしての『調整機能』も果たします。
来週は台風が来そうだな、と見通しを立てて多めに在庫を持っていく。
あるいは、どんなに不作でもきゅうりが1本5000円もしたらみなさん困ってしまいますよね。
一時的に身を切ってでも、皆さんが手ごろと思う価格で販売することも多々あります。
量も価格も、安定して継続して供給することが大切ですから。
集荷・分荷機能
市場と仲卸の果たす『集荷・分荷機能』も重要です。
市場には全国の生産地から年間何千トン、何万トンという大量の青果が届きます。
生鮮品ですからスピードが勝負。
卸は届いた荷物を迅速に荷ほどきして仲卸に販売し、
仲卸は買い付けた青果を、小さなロットにして顧客に売ります。
現代ではスーパーマーケットなどの小売店の開店時間が早いですから、
それに間に合うように深夜から稼働します。
産直や直売が増えているとはいえ、大量の青果を新鮮なうちに、
大勢の消費者のもとへ必要とされているだけの量を届けるには、やはり市場と仲卸が必要でしょう。
仲卸は、消費者からの感想やニーズを卸に伝えたりもします。
なにをしているか一見わからない、と思われがちな卸売市場と仲卸。
実は縁の下で、食を支えているんですよ(笑)」
巨大な空間のなかを絶えず人が動きます。
せりの人だかり、相対取引の駆け引き、ターレで運ぶ人、フォークリフトを操る人、
世間話をするふうに情報交換をする人。
どこを撮っても常に人が動いています。
この人たちが動くことで、野菜は届く。
青果の流通を動かすのは、人なのです。
本誌では他にも近藤義春社長が質問に答えていたり、豊洲市場 青果棟の卸売場について紹介されています。
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