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時間に追われている、毎日あっという間に一日が終わっている…。
そんなふうにあくせくと生活していませんか?
1日24時間は変えられませんが、体感時間はちょっとした工夫で伸ばすことができます。
時間学の第一人者・一川誠氏が限りある24時間の使い方について解説しています。
体の代謝が時間の感覚を決める
時間とは不思議なもので、いまだにその正体がよくわかっていません。
相対性理論で有名なアインシュタインは
「時間の進み方はつねに一定ではなく、重力の影響で伸び縮みする」ことを発見していますし、
物理学や哲学の領域では「時間は実存しない」という主張が有力となっています。
いきなりこんなことを言われても面食らうかもしれませんが、時間は物理的な実在そのものの特性ではなく、
その対象を体験する人間の感性と特性と考えられているのです。
時間の感覚はさまざまな条件によって揺らぎやすい
考えてみれば、時間は目で見ることもさわることもできません。
というのも人間には時間を感じるための専用の感覚器官がないのです。
ものを見るためには目が、音を聞くには耳が、においを嗅ぐには鼻があるのに、
時間にはそれがありません。
だからこそ時間の感覚はさまざまな条件によって揺らぎやすいのだともいえます。
しかし人によって違う時間の感覚をそのままにしていては、社会生活に不都合が生じてしまう。
そこで人間は太陽の動きをもとに、時刻の概念や時計というものを発明しました。
以来、文明はどんどん発達し、いまや時間ぴったりに行動することや、
限られた時間内にできるだけ多くの用事を片付けることがよしとされています。
現代はタイパを重視するあまり
いまという時間を味わうことが少なくなっている
さまざまなテクノロジーのおかげで、できることがどんどん増えてきても
当然ながら、1日24時間、1年365日ということで、使える時間は変わりません。
そのため、「もっといろいろなことができたはずなのに、これっぽっちしかできなかった」と
焦ることが昔より増えていませんか?
現代は『タイムパフォーマンス(時間対効果)』を重視するあまり、いまという時間をじっくり味わうことが
少なくなっているように思います。
映画を倍速再生で見る、などの行為はその典型でしょう。
そんなふうにやみくもに急ぐよりも、私たちの主観的な『心の時間』を充実させることを考えてみてはいかがでしょうか。
私たちは、時間に対する感覚が揺らぎやすいため、日常生活のいろいろな場面で時間を浪費しています。
それだけでなく、人間の体には一定のリズムが備わっています。
それを無視して活動することで、余計に時間がかかる働き方をしている人もよく見かけます。
それを防ぐためにはまず『心の時間』の性質について知ることが大事です。
(心の時間の性質は本誌にて解説しています)
心理学の実験でわかった
限りある時間を失ってしまう残念行動6選
(1)汚い机や薄暗い部屋での仕事
知覚する情報量が『少ない』ほど、時間の流れは速く感じます。
視覚なら、目から『より狭い』『より暗い』という情報を得ると、時間が短く感じられます。
よって、物が散乱して狭くなった机や、薄暗い部屋では、時間がたつのが速くなります。
(2)ルーティンワーク
『初めての体験』が少ないと、時間が過ぎるのが速く感じます。
子ども時代より大人になってからのほうが1日が短く感じるのは、
初めての経験をすることが減り生活がマンネリ下しているから。
(3)せわしない毎日
人は過去を振り返る時間がないと、出来事を長期にわたって記憶することができません。
思い出される出来事が少ないと、『体験する出来事の数』が少ないと認識し、
その期間はあっという間に過ぎてしまったように感じます。
(4)マルチタスク
複数の出来事に同時に注意を向けていると、時間が過ぎるのが速く感じます。
電車を待ちながらおしゃべりをしていると、待ち時間が短く感じるのはそのため。
(5)部屋でのスマホいじり
リラックスして代謝が低いときは、時間が過ぎるのが速く感じます。
また、スマホ画面に集中していると、時間の経過に注意を向ける回数が減るため、
体感時間は短くなります。
(6)パソコンでの作業
画面の切り替わり時などの『細かい待ち時間』が積み重なり時間の経過が速く感じます。
また、一連の作業が『ひとまとまりの仕事』として認識され、
『体験する出来事の数』が少なくなり時間が短く感じます。
本誌では、体のリズム、ゆったり働ける仕事部屋の条件、休みの日の時間を伸ばすコツなども紹介されています。
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