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自分の手で火を育てる『焚き火』、ブッシュクラウとに欠かせない『ナイフ』、
キャンプ場で快適に過ごすための『ベース』、自然と触れ合う『野遊び』。
今最高に楽しいキャンプをもっと面白くするために、
男の隠れ家ではキャンプの達人が考えるそれぞれの極意を披露しています。
今回はその中から、ナイフ研究家・越山哲老さんのナイフへのこだわりについて紹介します。
人類が古より使うナイフを突き詰めることが生きがい
せせらぎを超えた爽やかな風が吹く山間のキャンプサイト。
その森の中で器用にナイフを扱い、自らのベースを構えているのが、ナイフ研究家の越山哲老さんです。
越山さんは信州の山里に生まれました。
自然に親しむ中でナイフに興味を覚え、高校生のとき初めて自分のナイフを購入。
卒業、上京後は下北沢で音楽活動に熱中する傍らキャンプを続けていました。
仕事で古着の買い付けのため渡米した際、インディアンと生活をともにする機会があり、
自身の生き方や人間の本質、自然との関わりに目覚めました。
以降、通常のキャンプと一線を画し、身一つで自然に向き合うサバイバルに没頭。
幼い頃より慣れ親しんだナイフを多用するキャンプをメインにしています。
はじめは料理をするためにダッチオーブンを持ち込むこともあったという越山さん。
「でも、ふと思ったんですよ。大自然の中で一人、こんなにモノがいるかって。そんな中でサバイバル術を学ぶうちに、『ブッシュクラフト』なる世界を知りました。これは僕がやっていたことだって、嬉しくなりましたね」
現在、越山さんはアウトドアブランド輸入代理店のブッシュクラフトインストラクターとなり、
ナイフの使い方を子どもから大人まで幅広く伝える活動をしています。
そんな越山さんのナイフは数百点を超える脅異のコレクション。
普段は、キャンプのないように合わせて数点を選んで携帯しています。
上から
- 鹿の角の柄の『ランドールM12ベアボウイ(改造あり)』
- 『パスファインダー ナイフショップ スコーピオン』
- 『モキナイフ バーグ』
- 刃の模様が美しい『佐治武士 一寸法師』
- 1930年代の『モーラナイフ 鍛造ラミネートオールドモーラ』
- 『ヘレナイフマンドラ』
一番上のボウイナイフは刃渡り20cmはある大型ナイフ。
刃渡り7cmの『ヘレナイフマンドラ』のマンドラは“誇り高い”の意だそう。
アウトドアのナイフは「一本ですべてをこなせる」ものはなく
「大は小を兼ねない」と越山さんは語ります。
普段は木の切断に、加工に、あるいは料理用にと
『大小』『刃の厚さ』がそれぞれ異なるナイフを3本ほど持ち合わせています。
本誌ではさらに越山さんのナイフへのこだわりや、
他にもアウトドアにそれぞれこだわりを持っている方達のインタビューが掲載されています。
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