
この記事が掲載されている雑誌は、こちらからお読みいただけます。

新型コロナウイルス感染症治療薬『ゾコーバ』の承認取得に力を注いできた塩野義製薬。
安定した収益確保が難しいといわれる感染症向けの事業に強い使命感を持って臨んでいます。
さらなる成長へ、グローバル戦略の強化を打ち出します。
今回日経ビジネス電子版では、編集長自ら、
塩野義製薬 代表取締役会長兼社長 CEOの手代木功氏にインタビューしています。
うちがやらなかったら誰がやるのだろうという使命感
2022年11月に新型コロナウイルス感染症治療薬『ゾコーバ』の承認を取得しました。
相当なリソースを投入したと聞きますが、勝算はあったのですか。
「勝算のあるなしなんて、考えていなかったです。新型コロナで社会が病んでしまっていたので、インフルエンザと同じように、ワクチンも、診断薬も、治療薬もある状況を早く実現したいと思いました。こと抗ウイルス薬という点では、国内で開発できる会社は限られています。うちがやらなかったら誰がやるのだろうと考えました」
使命感ですか。
「それはありましたね。いい格好しているわけではなく。
感染症を強みにしてきて、(薬の種となる化合物の集合体である)ライブラリーはそれなりに持っているので、それを総ざらいして一番良いものを臨床試験の手前まで持っていきました。でも、安全性が懸念されたのでその化合物はいったんやめて、別の化合物の開発を突貫作業で進めました」
ライブラリーの厚みが重要
「米メルク、米ファイザー、米ギリアド・サイエンシズといった世界の大手を見てすごいなと思うのは化合物ライブラリーの厚みです。ファイザーは03年の重症急性呼吸器症候群(SARS)のときに、プロテアーゼという酸素に対する化合物をたくさんつくっていたそうです。
我々もそれなりに化合物を持っていますが、もっと積み上げなければならない。次にどういうウイルスが出てくるかはわかりませんが、そのときに化合物ライブラリーの厚みが重要になると考えて、その構築に今、取り組んでいるところです」
3年足らずで緊急承認されましたが、早かったと思いますが、遅かったと思いますか。
「環境の変化がものすごく速かったので、それを読みながらプロジェクトのプライオリティーを目まぐるしく変化させる必要がありました。そこは社員がこの3年間、使命感に基づいて本当に頑張ってくれたと思います。
それから、これは何年もたってから歴史的に検証すべきことかもしれませんが、今回の新型コロナがSARSのときのウイルスより性悪だったのかはわかりません。
ただ極めて違うのは『人流』なんです」
手代木功氏のインタビュー全文は本誌にてご覧いただけます。
この記事が掲載されている雑誌は、こちらからお読みいただけます。






