『家電量販店がなぜ自動車を売る理由』ヤマダホールディングス会長兼社長インタビュー

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街の電器店として創業して50年になる『ヤマダホールディングス』。

国内最大手の家電量販店に上り詰めました。

住宅メーカーや家具専門店を買収し、7月からは電気自動車の取り扱いも始めました。

『暮らしまるごと』戦略の先に見えるのはスマートハウスです。

 

日経ビジネス電子版では、編集長自らがヤマダホールディングス会長兼社長CEO山田昇氏にインタビューしています。

 

視点を暮らしに広げると
ビジネスチャンスがたくさんある

 

7月から一部の店舗で三菱自動車の電気自動車(EV)の法人向け販売を始めました。

家電量販店がなぜ自動車を売るのですか。

 

「我々の事業戦略は『暮らしまるごと』。少子高齢化、人口減少、あるいはネット社会という変化がある中で、このまま持続的に成長していくためには、従来の家電販売一本だけでは経営は難しいでしょう。

しかし、視点を暮らしに広げると、ビジネスチャンスがたくさんあるわけです。

 

家電、インテリア、家具、住宅と広げていき、その延長線上にあるのがスマートハウスです。省エネ、あらゆるモノがネットにつながる『IoT』といったものに加えて、蓄電池が必要になる。固定的な蓄電池もありますが、これからEV時代を考えると、EVは動く蓄電池という発想が出てくる。つまり、スマートハウスの一つの商材としてEVを扱うことにしたのです。

 

クルマというのは嗜好商品という側面が強く、ブランドで指名買いされることが多い。今回、考え方が一致した三菱さんから始めましたが、取り扱うブランドの一つという位置付けです」

 

将来は国内300店舗で、複数の自動車メーカーのEVを並べて個人向けに販売すると報道されています。

メーカーの系列販売店という牙城を崩せますか。

 

「おっしゃる通りで、日本の(大手自動車)メーカーは難しいでしょうね。ただ、外国車の車の話がいろいろなところから来ていますよ。車種の選択の幅が広がってくると、メーカーの系列店ではない我々の強みが発揮できると思います」

 

ちなみに海外メーカーというのは、中国や韓国ですか。

 

「まあ、中国が主です」

 

国に守られている自動車産業

 

山田さんは50年前に松下電器産業(現パナソニックホールディングス)の系列店として商売を始め、その後独立して量販店になりました。価格主導権をメーカーから流通側に奪ったわけですが、自動車業界ではなぜそれが起きないのでしょうか。

 

「それは、やはり国の政策が大きいですよね。日本を代表する基幹産業はどうしても守らなければいけない。新参者がそれを壊すのは嫌がられますよ」

 


 

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