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運動会や行楽のお供に、おいしいおにぎり。
今年、国内では専門店が話題になり、連日、大行列ができるほどの熱気です。
そして海外でも、なぜかおにぎりが人気を集めて、店に並ぶ人や、自分で作ってネットに動画を投稿する人が続出。
なかには意外な具の新作も登場しています!
おにぎりを求めてパリやNYで行列が
鮭、ツナマヨ、めんたいこ……
その“おむすび専門店”では、週末になると20~30人ほどの行列が途切れないといいます。
店の周辺では、おにぎりを手に街歩きをする人も……日本ではなく、フランス・パリでの話です。
ルーブル美術館にほど近いオペラ地区に『おむすび権兵衛 パレ・ロワイヤル店』がオープンしたのは6年前のこと。
パンデミックを経て人気が加熱し、今年1月には、近所にフランス2号店もオープンしました。
日本でも今年の流行グルメとしておにぎりが注目され、東京・大塚の『ぼんご』、
ミシュランガイドに載った『おにぎり浅草宿六』(東京)などが話題にのぼりますが、
海外でもおにぎりがウケているとのこと。
香港では日本人の経営する『華御結』が公式サイトによると130店以上を展開。
日本貿易振興機構(ジェトロ)は『ロサンゼルスでおにぎりブームのワケ』の見出しで
日系スーパーの棚に並ぶおにぎりが次々と売れる様子を動画でリポートしています。
和食といえばSUSHIが高級路線で定着していますが、まさか家庭の味のおにぎりがブーム!?
海外で食べられているおにぎりは果たしてどんな味なのでしょうか。
具でローカライズ
懐の深いおにぎり
『おむすび権兵衛』を運営するイワイの海外事業本部長・谷古宇(やこう)丈治さんはこう話します。
「おむすびの基本材料の米・塩・海苔の三つは、日本から輸出したものを使用しています。炊きあがり、むすび方も、弊社のスタイルでトレーニングを積み、日本国内の商品と同じ質のものを提供しています」
おむすび権兵衛は、国内でも関東に約50店を展開する専門店の草分けです。
海外店舗は、2013年に米国ニュージャージーに進出したのを皮切りに、
現在はニューヨーク、そしてフランスのパリに2店舗と、計4店舗を直営しています。
とくにフランスの店は行列が長く、アメリカの店も売り上げが右肩上がりです。
いちばんの人気は、日米仏3ヶ国共通して、紅さけ。
おにぎりの定番です。
魚のうまみを塩っ気をごはんといっしょに食べるおいしさは万国に通じるのでしょうか。
次点はお国柄が出て、アメリカはスパムやスパイシー・チキン、フランスではツナマヨがよく売れます。
同店は、おむすびの基礎部分は、日本産、日本方式にこだわった大きな三角形。
『おむすび』との呼び方も『三点を結ぶ』『手でやさしく結ぶ』との作り方に由来します。
ただし、『具』については現地調達、レシピも現地のスタッフがアイデアを出してローカライズします。
それが功を奏しています。
谷古宇「ニュージャージーの店舗では、ヴィーガン向けのメニューを作ろうとの意見が出て、納豆おむすびが考案されました。実際に店頭に並べると、賛否はありますが、根強いファンのいる商品となっています」
なるほど納豆で大豆たんぱくが摂れますが、案外と日本人からは出ない発想かもしれません。
納豆巻きではなく、あくまでおにぎり。
同じ流れで、同店で生まれた野菜かき揚げのおにぎりもヒット。
これはフランスの店にも持ち込まれて、甘辛いタレが評判に。
谷古宇「フランスでは香辛料の強い味は好まれなかったのですが、近年、トレンドが変化して、スパイシーなフードも増え、四川坦々麺のレストランもできるほど。アメリカで人気のスパイシー・チキンをパリの店で出したところ売れています」
ある国で生まれた味が、短期間で世界の別の地域でも喜ばれています。
外国で誕生した新しい味のおにぎりが、日本に逆輸入される日も近そうです。
谷古宇「おむすびは、地域事情や食のトレンドに合わせて新しいおいしさを生み出せます。懐が深い食べ物だなと思います」
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