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テレワークの浸透や終身雇用の崩壊など、ひと昔前まで当たり前だった概念が変わりつつあります。
フィガロジャポンでは、ライフスタイルとも紐づいた『これからの働き方』を知るために
転職や中途採用活動を支援するサービス『doda』の編集長が指南しています。
鍵となる5つのスタイルと体験者の声から、自分らしい働き方を見つけられるかもしれません。
二拠点生活&地方移住
成功の秘訣
・移住先で働く場合、発揮できる武器がある
・地方移住への漠然とした憧れだけで移住はNG!
新しい働き方のスタイルとして、よく耳にするのが『二拠点生活』や『地方移住』。
doda編集長・大浦征也さんは背景についてこう語ります。
「 やはりコロナ禍が大きな理由です。リモートで仕事する環境が整ったり、会社からテレワークを認められたことで、オフィスへ通えるエリアに暮らす理由が少なくなりました。地方に引っ越す『完全移住タイプ』と、これまでの拠点を残しつつ、生活の一部を地方に移行させ、行ったり来たりを繰り返す『2拠点生活タイプ』の2つに分かれます」
仕事の内容についても、様々なタイプが存在します。
「大きく分けると2種類。1つは、今の仕事・会社は変えずにリモートで働くこと。もう一つは、仕事を変えた上で移住すること。後者の場合『地元の地域活性に関わりたい』など、その土地への思い、関心やその土地ならではの仕事に就く人が多いかもしれません」
たとえ縁もゆかりもない地域でも
「趣味はサーフィンだから、房総半島」
「山登りが好きだから、長野県へ」など、趣味と紐付いていたり、
その土地に行きたい理由がしっかりあることが成功につながりやすいと言います。
「移住者を呼び込みたいと言う自治体はたくさんあります。例えば、那須や熱海。これからの地域は都心との行き来もしやすいので、いざ出社となっても対応ができる点がメリットです」
【体験者の声】
東京と京都の二拠点で、ダブルワークを実現
現在、東京でパリテ・アカデミーのシニアトレーナーとして、
女性政治リーダー養成講座を担当しながら、
京都では外国人観光向けの料理教室を営んでいる石森 愛さん。
ふたつの都市で、ふたつの仕事をこなすことに対して「特に苦はない」と話します。
新卒で入社した富士通でシステムエンジニアとして勤務していましたが、
夫婦で移住を決意し、2012年に退社し、パリに移住しました。
夫がドイツのライプツィヒにアトリエを構えたことで、欧州の二拠点生活を経験します。
欧州生活の中で、新たにスタートしたのが料理教室。
パーティーでのケータリングが評判を呼び、欧米人に日本料理のレシピを教える立場に。
正社員にこだわりがあった石森さんですが、
この経験がきっかけで、様々なキャリアがあることを実感しました。
日本帰国後は住んでみたかったと言う京都に住まいを得ました。
「古い町家を料理教室に改修しました。ただ夫婦ともに実家は関東だし、子供が生まれると直両親が近くにいることが望ましくて……」
と東京にも拠点を持ちました。
もともと政治に関心が高かったこともあり、都内ではパリテ・アカデミーで講座を受け、
19年からはトレーナーとして活動しています。
「デメリットと言えば交通費がかかること。できるだけ仕事を固めて、行き来の回数を絞っています。
それでも二拠点あると出会える人の数も違うし、情報量も違う。結果的に新しい視点が得られるのは大きな魅力です」
本誌では、『ソーシャルビジネスの起業』や『副業』などにも焦点を当て、
体験者の声も掲載しています。
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