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特別な日だけではなく、当たり前の日常をワインとともに過ごしたいからこそ、
ハイクオリティーでありながら手の届きやすいワインが知りたい!
ボルドーにはそんな願いをかなえてくれるワインがたくさん眠っています。
今回は『ボルドーワイン委員会』が『リ・ボルドー』と銘打ちセレクトした50本を
5人のワインプロフェッショナルがテイスティング。
ワイン王国では、ワインが好きで好きでたまらない方に知ってほしい
“友達のようなボルドー・ワイン”を紹介しています。
まずはボルドーに少々詳しくなろう!
『ボルドーFAQ』
まずは、ワインの世界を楽しむ上で銘醸地ボルドーのことはぜひ押さえておきたいところ。
多くのワイン初心者が抱くボルドーに関する疑問を集め
ワインジャーナリストの山本昭彦さんが詳しく解説します。
左岸と右岸とは何ですか?
A:基準は『海』。気高き左岸としなやかな右岸
フランス全土の川岸には『左岸』と『右岸』という呼び方があります。
海に向かって左側は左岸で、右側が右岸。
ボルドーでは北の大西洋に注ぐジロンド川の左岸にメドック半島が伸びています。
格付けシャトーが連なる地で、カギを握るのは水はけの良い砂利土壌に向くカベルネ・ソーヴィニヨン。
伝統と気品を備え、世界の赤ワインの手本となっています。
一方、アントル・ドゥー・メールを挟んで、ドルドーニュ川の東側が右岸と呼ばれます。
粘土質土壌を好むメルロと砂利を好むカベルネ・フランが主体です。
しなやかで早くから楽しめますが、熟成のポテンシャルもあります。
生産規模の小さなサンテミリオンとポムロールが代表的産地です。
『ボルドー=重い赤ワイン』というイメージが…。
いつか渋味の良さがわかるようになるでしょうか?
A:タンニンの役割を理解できれば大丈夫
ボルドーが重くて渋いと感じるのはタンニンに慣れていないから。
抜栓してすぐは仕方ないけれど、数日かけてゆっくり飲みつなぐとタンニンがまろやかになり、
ワインの構造を支えていることがわかります。
デキャンタは使わず、ボトルとグラスの中でワインを開かせるところから始めると、
担任の役割と変化が理解できるはず。
温暖化が顕著な近年は、醸造家も「煎じるように抽出する」ことを意識しています。
緑茶に親しむ日本人はタンニンを恐るるに足らず。
要は慣れの問題ですね。
5人のワインプロフェッショナルがテイスティングした、セレクトした50本が紹介されています。
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