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この一杯のコーヒーが、この一皿のスープが、背中を押してくれる日があります。
気持ちを少し切り替えてくれたり、急ぎすぎていた自分に気が付かせてくれたり。
今回のOZmagazineでは、せわしなさや喧騒からわたしたちを守ってくれるようなカフェで過ごす時間と、
1杯の飲み物がくれる心の変化に思いを巡らせ、『1杯がくれる力』というテーマで特集しています。
その中から、白金台にあるフランスの家庭料理店『Pedibus Jambus』を紹介します。
繰り返す毎日の句読点に。
季節を凝縮した1杯のスープ
Pedibus Jambus(ペディビュス ジャンビュス)
カフェというよりおうちに遊びに来たみたいな感覚。
実家で使っていた古い食器棚に、フランスのフォアグラコンテストで銀メダルに輝いたときのトロフィー。
祐天寺のお店から外して持ってきたドア。
ふたつの窓から美術館の豊かな緑を望む空間は、
店主の佐伯奈緒美さんがこれまで積み重ねてきた大切な記憶で彩られています。
18歳からフランス料理の道に進んだという佐伯さん。
20代の頃にはヨーロッパへ旅に出かけ、イギリス、フランス、スペインなど
さまざまな国の料理に触れてきました。
ペディビュス ジャンビュスという、ちょっと舌をかみそうな店名は、
当時から家族のように慕っているプロヴァンスのお父さんがよく口にしていた言葉から。
「せっせと歩こう、いつかはたどり着くから、という古い俗語らしいのですが、最近になってあるお客様に“それは巡礼の言葉ですね”と教えてもらったんです。ずっと旅人が灯りを頼りにふらっと立ち寄れるような店にしたいと思っていたから、ぴったりだなぁと嬉しくて」
毎日書き換える黒板メニューは、祐天寺にいた頃とほぼ同じ。
季節の野菜のスープに、塩豚などの温かい煮込み料理、ワインに合うキッシュやデリ。
朝から夕方まで、そのときの気分で好きなものを楽しめるようにと、
ワンオペとは思えないほどメニューが豊富なのに驚きます。
なかでも人気なのが、毎日数種類を取り揃えているスープ。
旬の野菜を使ったスープは、1皿に季節をぎゅっと閉じ込めた料理です。
冬は白い野菜のスープがおいしい、と佐伯さん。
おすすめのカリフラワーのスープをひとさじ口に運ぶと、やわらかな甘みに心がほぐれます。
長い旅の途中でこの1杯に出会ったら、どんなに心強いでしょうか。
「こうして食べてくれる人がいるから、楽しいし、幸せなのよね」と笑う佐伯さん。
お店のドアはいつだって開いていて、温かいスープはどんなときも手の届くところにあります。
がんばって歩いていこう、と背中を押すように。
本誌では、他にも素敵なカフェを紹介しています。
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