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世界3位のホテルチェーン、英インターコンチネンタル・ホテルズ・グループ(IHG)を率いるエリー・マルーフ氏。
2023年、最高経営責任者(CEO)に就任し、日本では運営ホテル数を2倍にすると打ち出しました。
世界中の人々の変わらぬ旅行への情熱をつかみ取ろうと動いています。
日経ビジネス電子版では、
英インターコンチネンタル・ホテルズ・グループ、CEO エリー・マルーフ氏にインタビューしています。
コロナ禍前の水準にほぼ戻った
新型コロナウイルス禍の収束に伴って世界の旅行客数は回復しています。
消費者の需要動向に変化はあるのでしょうか。
「『旅行をしたい』という人々の情熱や欲求は変わっていないと思います。バーチャルでできることは多少ありますが、ビジネスでもレジャーでも直接会ったり体験したりすることに勝るものはないでしょう。ロックダウン(都市封鎖)で約2年間どこにも行けなかったからこそ『探索したい』『世の中を見てみたい』という思いを新たにしたのではないでしょうか。
一方、働き方は大きく変わりました。特に欧米ではリモート、あるいはフレックスタイム制で仕事ができるようになりました。必ずオフィスにいなければいけないわけではなく、旅行をしながら同時に仕事もできるようになったのです。ホテル業界にとってはとてもいい変化だと思っています」
世界の旅行客数を見ると、アジア太平洋地域はまだ回復が遅れているように見えます。
「欧米と比べると回復が遅れているように見えますが、回復の度合いを見るとそれほど変わらないと思っています。入国規制の緩和が少し遅れたことで、飛行機の便数がコロナ禍前の水準に戻っていないところがあります。『時差』が生じている。ただ2023年末にはコロナ禍前の水準にほぼ戻ったと我々は見ています」
日本、カルチャーが魅力的
マルーフさんは23年7月、最高経営責任者(CEO)になりました。
そこから今回が初来日だそうですね。
「日本には、これまで何回か来たことがありますが、いつもは会議に出席してとんぼ返りというケースが多く、これだけ長い期間滞在するのは初めてです。今回、私の妻と2人の息子も一緒に来日していて、非常に満喫しています。日本は大きいお店から小さいお店まで素晴らしいサービスをしてくれるところがありますし、カルチャーの面でもすごく魅力的だと思っています」
来日の狙いは何でしょうか。
「日本は私がCEOになってから早いうちに訪れたかった国の一つで理由は3つあります。まず世界3位の経済大国であること。そしてホテル市場とていも世界3位であること。最後は急成長している市場だからです」
本誌では英インターコンチネンタル・ホテルズ・グループのCEO エリー・マルーフ氏の
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