
この記事が掲載されている雑誌は、こちらからお読みいただけます。
記事の有効期限以降は本誌は非公開となります。ご了承ください。

規則正しい3拍子のリズムがクレッシェンドで強度を増してゆく。
ラヴェル作曲の『ボレロ』を音楽にモーリス・ベジャールの振り付けを踊る上野水香さん。
そのリズムとひとつになっていた彼女の鼓動と観客の鼓動が円卓上で弾け、
20年在籍した東京バレエ団のプリンシパル・ダンサーとしてのステージが熱狂の中で終了しました。
東京バレエ団のプリンシパルの任を果たした上野水香さんは、
4月からゲスト・プリンシパルとして舞台に立ちます。
この新たな飛翔を前に、フィガロジャポンでは、バレエ人生や今後について語っています。
ボレロとの出合い、葛藤

「キャリアの中で最も回数多く踊っている作品がこれでしょう。若い頃から、踊れたらいいなと思っていました。昔パトリック・デュポンの日本公演のビデオを擦り切れるほど繰り返し見て、家でひとりで踊って、踊り終えてハァーって(笑)。
私は作品のスピリットを理解している、これこそ私が表現すべきものだ、私は絶対にこれを踊るべきだ、となんの根拠もなく思い込んでいたのです」
彼女が東京バレエ団に2004年に移籍した直後、それが実現しました。
「でも振りを教わって舞台に上がったものの、あれ、何か違う、こんなはずじゃない、と。私が出すべきボレロになかなか到達できない時期が長く続きました。そんなに良くもないのに“日本人女性で唯一できる”といった形容がつけられ、あんなに踊りたかった作品なのに、またあの葛藤と闘わねばならないのか、やりたくない!って。
自信もなく、踊るたびに違う、と長く苦しんでいた。それが4~5年くらい前、私があの時思い描いていたのはこれだったのか、というのがようやくわかってきました。偉大なダンサーたちが過去に踊ったイメージが大勢の人の記憶に残っていて、それに比べると水香って……となる、みたいな考えも足枷になっていたけれど、あるところで『私は私でいい』と思えたら少し楽になれた。
そしてコロナ禍の後、バレエ団の公演『HOPE JAPAN』が開催されます。
「そこで、スピリチュアルな力があり希望や力を与えられる演目だから『ボレロ』をやろう、となって。
私も観客たちも、コロナ禍を超えて同じ場所にいることに意味がある、これを踊ってみんなと時間を分かち合うんだ!というシンプルな気持ちで、自分のダンスに投入したら、逆に自分のものというのがより浮き彫りになって出てきた、という体験をしたんです。
客席も熱狂して喜んでくれて、会場がひとつになって。ああ、これが『ボレロ』の力、これが自分なんだ!と。
感染防止対策ゆえ声を発せられない会場でも感動を伝えたい、と客性のみんなが立ち上がり、身体を前方に乗り出すようにして……こうして感動を伝えてくれたことに、私も感動。
これだ、だから私は踊り続けているんだ、と思えました」
本誌ではインタビューの続きをお読みいただけます。
I LOVE MAGAZINES!キャンペーン2024

期間中に新規で対象誌をご注文をいただいたお客さまから
抽選で合計350名様にプレゼントが当たります!
キャンペーン期間中に、I Love Magazines!2024~spring~対象誌をご注文いただくと
Amazonギフトコード、U-NEXTギフトコード、全国のカフェで使えるドリンクチケットなどが当たります!
上のキャンペーン画像をタップして詳細をご覧ください!
この記事が掲載されている雑誌は、こちらからお読みいただけます。
記事の有効期限以降は本誌は非公開となります。ご了承ください。






