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塩分が気になるから、梅干しは食べない、という人も多いのではないでしょうか。
昔から、梅干しにはさまざまな薬効があることが知られていましたが、
現代の医学的な研究によって、その優れた効果が解明されてきました。
ドロドロ血液をサラサラにする効果、代謝をアップして脂肪を燃焼する効果、抗菌作用で感染症を予防する効果……。
昨年、和歌山県田辺市が行った調査では、梅干しを緑茶に入れて飲む『梅干し緑茶』で、カゼの罹患率が大幅に減。
便通がよくなった、体重が減った、腹囲が縮小した、血圧が下がった人が多数見られました。
『安心』では、梅干しについての効果や、梅干しを使った美味しい食べ方を特集しています。
その中で今回は『梅の健康パワー』をピックアップします。
梅の健康パワー

高血圧・脳梗塞・心筋梗塞・動脈硬化
血圧の上昇や動脈硬化の進行に関わっているのが、『アンジオテンシンⅡ』という血管収縮作用があるホルモンです。
梅は、このホルモンの働きを80~90%も抑制することで、
血圧の上昇を防ぎ、動脈硬化を予防することが確認できました。
また、偏った食事や運動不足、ストレスなどの悪い生活習慣が続くと、本来サラサラ流れるべき血液がドロドロになります。
血液がドロドロになり、高脂血症が進むと、血管内で血小板が凝集しやすくなり
血栓(血液の塊)ができやすくなります。
そして、この血栓が脳で詰まれば脳梗塞、心臓で詰まれば心筋梗塞を引き起こします。
梅には、ドロドロの血液を浄化し、サラサラに変える働きがあります。
梅干しを被験者に食べてもらい、前後で血流を比較すると、梅干し接種後に、血液の流れがスムーズになり、
しかも血小板の凝集も少なくなることが確認できました。
特に、クエン酸と糖分が結合してできる『ムメフラール』という物質には、
血液が固まりやすくなるのを防ぐ働きがあり、血流を改善し、血栓ができるのを予防します。
高血圧や動脈硬化の予防のためにも、心血管系の病気を防ぐためにも、大いに梅干しを活用してください。
胃炎・胃潰瘍・胃がん
胃粘膜に棲みついているヘリコバクターピロリ(ピロリ菌)は、
胃炎、胃潰瘍を引き起こし、胃がんの腫瘍原因とされる細菌です。
日本人の場合、60歳以上の60~70%がピロリ菌に感染していると見られ、
先進国の中でも抜きん出て高率です。
困ったことに、ピロリ菌は耐性菌です。
除去には通常、抗生物質が使われますが、使っているうちに耐性が生じるため、完全に打ち倒すことが難しいのです。
しかも抗生物質は、ピロリ菌に加えて腸内にいる善玉菌も殺してしまうという大きな弊害があります。
このピロリ菌に有効なのが、梅に含まれる梅リグナン(植物の苦味や色素の成分であるポリフェノールの一種)です。
ピロリ菌の特徴は、泳ぐ、つまり運動能力があることです。
胃の中を泳ぎ、胃粘膜にたどりついて感染しますが、梅リグナンを与えると、
ピロリ菌が泳げなくなるため、感染しなくなるのです。
研究では、梅干し1個でピロリ菌をほとんど殺すことができるという結果が出ています。
抗生物質のように、有益な腸内の善玉菌まで殺してしまうことがないため、とても安全です。
本誌では肥満・メタボ・骨粗鬆症・糖尿防についての梅干しの効果なども掲載されています。
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