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多様化し、政界の見えないストレスフルな社会で自分の支えとなるはずの自己肯定感ですが
その感覚を持てずにプレッシャーに感じてしまう人も多いよう。
今号のananでは、『自己肯定感』という言葉をどう捉え、付き合っていけばいいのかを
ワークや心理テスト、各界で活躍する方々へのインタビューから考えることができます。
今回は、幸せの自己肯定感の関係についてをピックアップします。
国際ポジティブ心理学協会会員であり、武蔵野大学にて自己肯定感の講義も行なっている前野マドカさんが解説します。
幸せの自己肯定感の関係とは?
まずは、自分にベクトルを向けよう!

幸福度と自己肯定感には強い相関関係がある
“自分を認めて尊重する”という自己肯定感の概念は、ここ数年で広く浸透しながら
人それぞれの解釈も生まれてくるなど、根付きつつあります。
そんな中、
「人の幸せとは、人生を自分らしくイキイキと生きることで得られるもの。実はこれは、自己肯定感を高めていないと難しいのです」
と話すのは前野マドカさん。
心身ともに、そして自分を取り巻く環境や社会など
あらゆる面で良好な状態(=幸せ)であることを表す概念“ウェルビーイング”を提唱し、発信している第一人者。
前野さん曰く「幸福度と自己肯定感は密接な関係にある」そう。
「そもそも人が持つ様々な悩みの根源は、他者と自分を比べてしまうことにあります。無意識に目に入ってくる他人の外見やその人の学歴、内面などを自分と比較し、『自分にはできない』などと劣等感を抱き、今の自分を受容できないでいるのです。
本当は自分が幸せだと思えばそれでいいはずなのに、外ばかり見てネガティブな気持ちを抱き続けていては、いつまで経っても幸福感を得られません。私はこれが得意で、これをしている時が楽しいと、自分自身にベクトルを向けて、まずは自分を認めることから始めましょう。
一方で、できないことがあってもそれが自分だし、できることの中で自分なりに周りや社会に役立つこともあると認識することです。これが、自己肯定感を高めるための最初のステップです」
自己受容に基づき自己肯定感を高めたら、次は他者評価を得ることが幸せになるための道順。
“存在”と“承認”がキーワードになるといいます。
「人は、年老いて、仮に認知症になったとしても誰かのために役立ちたいと思う生き物です。人の役に立ち『ありがとう』と言われることで、他者との心のつながりができて自分の“存在”を確認し、また他者からの“承認”が生まれます。その時に喜びや生きがいを感じる。それにより自分の心が満たされると、次は、他者に優しくできるというサイクルになるのです。
利他的な人は幸福度が高いという研究結果も出ていますが、その元にあるのは自己を肯定する力でもある。幸福度と自己肯定感は、相互に高め合っているんですね」
本誌ではさらに自己肯定感についてさまざまな視点から解説されています。
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