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喉ごしのいい、見た目も涼やかな甘味といえば、くずきりやあんみつ、わらび餅。
京都ツウならずとも、思い浮かぶ名店があるのではないでしょうか。
ですが、夏も盛りになれば、話は別。
なにせ、暑さが半端ないので、日頃は琥珀流しの『大極殿本舗』でも、勢い、かき氷になります。
長く愛される名物がある店は、氷とて例外なくおいしいです。
そこで今号のananでは、ド定番を少しだけはずして、
落ち着いた店内で楽しめる、京都に縁のある氷菓や冷菓をセレクト。
2度目以降の京の夏旅にいかがですか?
琥珀流しで知られる名店の
椿の葉に降る雪を表したかき氷

大極殿本舗 本店/四条高倉
明治から続く老舗が営む甘味処の名物は、寒天の角がない、ツルリと喉ごしのいい琥珀流し。
これを考察した女将がかき氷で目指すのは、冬の京都で椿の葉に降り積もる雪の食感。
器にふわふわと積もる口どけのいい氷にかかるのは、宇治の抹茶と白蜜のベースを
毎朝、ていねいに練り上げて作る抹茶のシロップと、後味のいいミルクシロップ。
口中が冷えてきたころ、氷用に炊いた甘さ控えめの京丹波小豆の粒あんが現れる趣向も良し。
街中にありながら落ち着いた雰囲気の本店は、買い物の折に涼を求めてひと息つくのに格好です。
宇治ミルク金時…1350円
あんみつが評判の甘味処で
25年続くこの時季だけの特製氷

みつばち/出町柳
天草を煮出すところから作る寒天のおいしさで知られる甘味処の1番人気は、あんみつ。
そこには干しあんずが欠かせません。
ただ、大きさや形がいまひとつで、使えないものが出てしまうのが玉にキズ。
それをなんとか活かしたいと誕生したのが、夏の特製あんず氷です。
果肉をたっぷり使った鮮やかなオレンジ色のシロップは、甘酸っぱさもまた鮮やかで、
まるでマンゴーのシロップかのようにとろりと濃厚。
氷と混ぜながら食べ進み、別添えの小さな豆カンを合わせると、
赤えんどうの塩味で甘じょっぱく味変するのも一興です。
特製あんず氷…1050円
余ってしまったわらび餅用の
京碾ききな粉から生まれた氷

嵐山のむら/嵐山
嵐電・嵐山駅の程近くにありながら、喧騒を感じさせない甘味処の名物氷は、思わぬ形で誕生しました。
わらび餅に使うきな粉を発注ミス。
大量に余ってしまったその使い道を模索して生まれたのが、かき氷用のきな粉シロップです。
材料は国産黄大豆のきな粉と水、砂糖のみ。
京碾きと呼ばれる超微粒のきな粉だからこそ実現したそれは、どこか懐かしい味ゆえ田舎氷と名づけられ、
以来25年続く看板に。
田舎氷…920円
本誌では、他にもおすすめな京のかき氷が掲載されています。
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