いのうえ歌舞伎『バサラオ』出演の西野七瀬「ミスを笑いに変えてしまう…それも舞台の醍醐味」

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2024年劇団☆新感線 44周年興行・夏秋公演 いのうえ歌舞伎『バサラオ』に出演する
女優の西野七瀬さんが日経マネーのインタビューに答えています。

 

ミスを笑いに変えてしまう
それも舞台の醍醐味

 

劇団☆新感線への出演は、2021年のYellow/新感線『月影花之丞大逆転』以来、2回目です。
最初にお話を頂いた時は、どんなことを思いましたか?

 

「うれしかったです。『本当にいいんですか……』って。1回目の出演は初めてということもあり、様子を見るためのような部分もあったと思うので、もう一度呼んでいただけてこんなにうれしいことはないです」

 

いのうえ歌舞伎『バサラオ』は、幕府と帝が争う混乱の時代が舞台。
生田斗真さん演じるヒュウガが美しさを武器に天下取りを目論む物語です。
幕府の密偵だった中村倫也さん演じるカイリと組んで、幕府を倒すべく京の都へと進撃を始めます。
最初に台本を読まれた時の感想を教えてください。

 

「まず役名がカタカナなのでそれを覚えるのが大変で、誰が誰かを確認しながら読みました。あと裏切りがたくさんあるので、途中で今は誰が誰の味方か敵かわからなくなりました。

でも展開の速さ、セリフの言い回しは台本を読んでいてもとても楽しく、これを生きた人が演じたらもっと面白いだろうなと思いました」

 

西野さんは古田新太さん演じる流刑となった天子・ゴノミカドの守護役で戦女のアキノ役ですが、
どんなイメージをお持ちですか。

 

「稽古を通して、キャラクターが作られていくのかなと思います。アクションシーンもあるので、体力づくりも意識しています。今はたまにベランダで縄跳びをする程度ですが、ジムにも行ってみようかなと。矢を放つシーンもあり、作家の中島(かずき)さんは『体幹を鍛えておいてください』とおっしゃっていました。弓を構えた姿勢が奇麗に見えるように頑張ります

 

役になりきるために、意識していることはありますか。

 

「きちんとできているかは置いておいて、自分を消すことができたらいいなと思っています。それが理想です。しゃべり方や歩き方まで、普段の自分から変えていきたいです。ドラマや映画とは違って、舞台はずっと全身を見られているので、全部を意識して演じる必要があります。お腹から声を出さないと届けられないので、それも大変。でも、一回始まったら終わりまで止まらないライブ感があります。ハプニングやトラブルを生かしたり、逆にミスを笑いに変えたり。そういったところも舞台の醍醐味と思っています

 


 

本誌では、西野七瀬さんの休日の過ごし方や、お金の使い方などを紹介しています。

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