この記事が掲載されている雑誌は、こちらからお読みいただけます。
記事の有効期限以降は本誌は非公開となります。ご了承ください。
今号のGOETHEでは、『キーパーソンに聞く北海道・未来図』を特集。
国内外の観光客のみならず、ビジネスパーソンも熱視線を送るのが、今の北海道です。
スポーツビジネス、宇宙事業、教育、別荘の新しいカタチに迫ります。
今回は実業家・堀江貴文さんの宇宙事業についてのインタビューをピックアップします。
宇宙事業の拠点となる大樹町の移住者を増やす
日本国内でロケットを発射できる場所は、限られています。
「ワーストケースに備えて、かなり広い警戒区域をとらなければならないんです。ロケットは真上ではなく、海の方向に向けて少し斜めに打ち上げるんですが、発射場と海の間の陸地に人が住んでいてはいけないし、道路があってもダメ。さらに船や飛行機の路線があってもいけないなど、相当条件が厳しい。打ち上げ実験ができる場所を、日本中探しまくっていました」
堀江貴文さんがファウンダーであるロケットの開発・製造を行う宇宙ベンチャー、
インターステラテクノロジズが出合ったのが太平洋に面する十勝南部の町、大樹町でした。
「酪農と漁業、農業の町で、1980年代から航空宇宙に関する誘致を行っていました。2021年に民間も使える開かれた“宇宙港”となる北海道スペースポートが稼働し、宇宙関連では注目を集めています」
東京23区の約1.3倍の816㎢の面積で、人口はわずか5400人。
ロケット打ち上げには、最適な環境ともいえますが、「北海道の地方にありがちな、広々とした田舎町(笑)」。
宇宙関連の研究者が集まりつつありますが、問題がないだけではありません。
「宇宙産業の発展を見越して、コンビニとかドラッグストアは充実しているんです、でも、とにかく出会いがない。インターステラテクノロジズの場合、大樹町に80人くらいいるのですが、ほとんど彼女がいない理系男子。これ、笑い事じゃないんですよ。生活には困らなくても、遊ぶ場所、集まれるような場所がないと、若い人が定着しない。町内の酪農をやっている人でも年収数千万円あるのに独身という人が多い。仕事のモチベーションにもかかわってきますから、深刻な問題なんです」
そんな大樹町に2020年にオープンしたのが、エンタメパン屋『小麦の奴隷』。
HIU(堀江貴文イノベーション大学校)のコミュニティから誕生したこの店は、
看板メニューである『ザックザクカレーパン』が全国のカレーパングランプリで金賞を受賞して話題で、
町外からも人が押し寄せる人気スポットに。
「今、町の小さなパン屋がコンビニとか大手チェーンに押されてどんどん廃業しているんですよ。でも焼きたてパンの需要はあるはずだし、過疎地でも訪問販売とかすれば成功するんじゃないかと。そこで大樹町で始めて、成功したら全国に広げてみようと思ったんです」
本誌では、堀江貴文さんのインタビューの続きをお読みいただけます。
この記事が掲載されている雑誌は、こちらからお読みいただけます。
記事の有効期限以降は本誌は非公開となります。ご了承ください。