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世界のフーディーが目指すレストランからふらりと寄って料理人の本気の味を楽しめる立ち飲みまで。
ここにしかない“おいしい”に出合える東京は、やっぱり楽しいですよね。
刺激的なトレンドが次々に生まれる一方で、
フーディーからの信頼を得て長く愛される名店がこの街の胃袋をどっしりと支えます。
そんな層の厚さも魅力な世界屈指のグルメタウンで、日々食を追求するフードライターが通うお店とは…!?
そして、この街で腕を振るう人気シェフが、最近訪れ感動したお店は?
ELLE gourmetでは、プロを魅了する、最高のお店を惜しみなく紹介しています。
モダンなタイ料理がいよいよブレイク?
thalee king(タレーリン)/代々木上原
『アジアのベスト50』に複数の店がランクインするなど、世界中のフーディーを魅了するモダンタイ料理。
本場タイ・バンコクのフードシーンで進化を遂げた、タイの食文化を再解釈し、
洗練されたスタイルで提供する新しいタイ料理です。
従来はオーセンティックな店が主流だった東京にも、昨今、その流れがじわじわと到来しています。
昨年1月に代々木上原にオープンした『タレーリン』は、“魚介×タイ”をテーマにした店。
フレンチ出身の若きシェフ、渡部 雄さんがフランス料理の技法と日本の旬食材をベースに
タイのスパイスやハーブ、調味料を巧みに用い、独自の感性でオリジナリティあふれる料理を生み出しています。
「タイ料理の魅力は刺激的で芳醇な香り、リズミカルな食感と多様な味わいが複雑に混ざり合うところだと思います。今まで学んできたこと、日本の豊かな食材を使って、私が捉えた“タイ料理”を表現んしています」
例えば、前菜のタイ風タコスは、最近タコスにハマっているという渡部さんの自由な発想から生まれた料理。
本来は豚肉で作るタコスの具となるカルニータスはまぐろのほほ肉を使い、ソースに八丁味噌を加えて。
タイとメキシコ、日本の味を見事に融合させています。
またメインの『ムックホードーク』のソースにはタイで定番のプラムに代わって梅干しを代用。
渡部さんのアレンジが加わり、ほかでは味わえないユニークな料理に仕上がっています。
そんな渡部さんの料理に合わせるのはワイン。
「タイ料理にワインは難しいのでは?と思うかもしれませんが、フレンチがベースの料理だからこそ、ワインが合います」と
同店のワインディレクターを務める加納賢俊さんは話します。
スタイリッシュな空間でワインペアリングと共に楽しむ、
大いなる可能性を秘めたモダンタイ料理を体験したいですね。
本誌では他にもハイクオリティな美味しさを感じられるお店が紹介されています。
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