【キレイと元気が手に入るお口ケア】“唾液力”が上がれば、免疫もストレス耐性もグーンとアップ

  • 更新日
  • 有効期限 2024.10.20

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「唾液は口内環境だけではなく、全身の美容・健康に影響を及ぼすとわかっています。質と量の両面から『唾液力』が上がれば、体も心も元気に」

と、歯科医師の槻木恵一さんは話します。

 

成人で1日1~1.5Lほど分泌される唾液には、虫歯予防自浄作用のほか、
味覚を感じるなどの働きがあります。

さらに、質を高めることで免疫力向上やストレス耐性の強化、細胞の老化抑制など、知られざるパワーが凝縮。

しかし、唾液の量と質は、アラフォーから徐々に低下してしまうのだとか。

 

「女性ホルモン『エストロゲン』の低下により、唾液の分泌量は40歳前後から減少。体や心がバランスを崩しやすくなります。体の入り口であるお口が健康でないと、雑菌を体内に取り込むリスクも。腸活などの効果も出にくくなってしまいます」

 

特に暑くなる時期は体内の水分が不足しがちで、唾液力が低下しやすい状態。

意識して唾液力を底上げすれば、お口からキレイで元気に!

からだにいいことに掲載されている、唾液のチカラについてピックアップします。

 

キレイと元気を作る唾液のチカラ

 

 

・虫歯や歯周病、口臭を予防する

 

虫歯や歯周病、口臭は菌の増殖が主な原因。

唾液の分泌量が増えれば自浄作用が強まり、菌の増殖を抑制。

就寝中は分泌量が減少するので、歯磨きをして菌と食べかすを除去しましょう。

 

・ストレス耐性がついて心が安定しやすくなる

 

唾液腺からは脳の神経細胞をストレスなどのダメージから守り、再生を促す成分『BDNF』が分泌。

脳のストレス耐性の回復や強化、うつ病を予防する成分として、注目されています。

 

・脂肪の代謝を促進し、肥満を防止

 

唾液腺から出る糖たんぱく『ラクトフェリン』には、脂肪の合成を抑制し、
分解・代謝を促す作用があります。

さらにビフィズス菌を増殖させ、腸内環境を改善。

代謝アップに◎。

 

・細胞の再生、増殖を促し、肌のハリツヤを改善

 

唾液中には、細胞の活性化や修復を促すたんぱく質『グロースファクター』が20~30種類も含まれています。

肌細胞の再生や増殖を促して、肌のハリツヤをアップします。

 

・睡眠ホルモンが作られ快眠できるように

 

脳で作られる『メラトニン』は夜間に多く分泌され、睡眠を誘発。

眠りの質を改善するほか、体内時計も調整する作用が。

メラトニンは唾液腺でも作られ、唾液中にも含まれています。

 

・免疫力を上げて感染症を予防する

 

口内では1日50~100mgの抗菌物質『IgA』が分泌。

細菌が体内に侵入する前に口内でブロックして感染症を予防。

腸内の善玉菌には作用せず、腸内環境も整える効果も。

 


 

 

本誌では、唾液の量を増やす方法や、唾液の質を高める方法などを掲載しています。

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