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「唾液は口内環境だけではなく、全身の美容・健康に影響を及ぼすとわかっています。質と量の両面から『唾液力』が上がれば、体も心も元気に」
と、歯科医師の槻木恵一さんは話します。
成人で1日1~1.5Lほど分泌される唾液には、虫歯予防や自浄作用のほか、
味覚を感じるなどの働きがあります。
さらに、質を高めることで免疫力向上やストレス耐性の強化、細胞の老化抑制など、知られざるパワーが凝縮。
しかし、唾液の量と質は、アラフォーから徐々に低下してしまうのだとか。
「女性ホルモン『エストロゲン』の低下により、唾液の分泌量は40歳前後から減少。体や心がバランスを崩しやすくなります。体の入り口であるお口が健康でないと、雑菌を体内に取り込むリスクも。腸活などの効果も出にくくなってしまいます」
特に暑くなる時期は体内の水分が不足しがちで、唾液力が低下しやすい状態。
意識して唾液力を底上げすれば、お口からキレイで元気に!
からだにいいことに掲載されている、唾液のチカラについてピックアップします。
キレイと元気を作る唾液のチカラ

・虫歯や歯周病、口臭を予防する
虫歯や歯周病、口臭は菌の増殖が主な原因。
唾液の分泌量が増えれば自浄作用が強まり、菌の増殖を抑制。
就寝中は分泌量が減少するので、歯磨きをして菌と食べかすを除去しましょう。
・ストレス耐性がついて心が安定しやすくなる
唾液腺からは脳の神経細胞をストレスなどのダメージから守り、再生を促す成分『BDNF』が分泌。
脳のストレス耐性の回復や強化、うつ病を予防する成分として、注目されています。
・脂肪の代謝を促進し、肥満を防止
唾液腺から出る糖たんぱく『ラクトフェリン』には、脂肪の合成を抑制し、
分解・代謝を促す作用があります。
さらにビフィズス菌を増殖させ、腸内環境を改善。
代謝アップに◎。
・細胞の再生、増殖を促し、肌のハリツヤを改善
唾液中には、細胞の活性化や修復を促すたんぱく質『グロースファクター』が20~30種類も含まれています。
肌細胞の再生や増殖を促して、肌のハリツヤをアップします。
・睡眠ホルモンが作られ快眠できるように
脳で作られる『メラトニン』は夜間に多く分泌され、睡眠を誘発。
眠りの質を改善するほか、体内時計も調整する作用が。
メラトニンは唾液腺でも作られ、唾液中にも含まれています。
・免疫力を上げて感染症を予防する
口内では1日50~100mgの抗菌物質『IgA』が分泌。
細菌が体内に侵入する前に口内でブロックして感染症を予防。
腸内の善玉菌には作用せず、腸内環境も整える効果も。

本誌では、唾液の量を増やす方法や、唾液の質を高める方法などを掲載しています。
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