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現役のプロサッカー選手、三浦知良さんは2月26日で56歳になります。
昨年12月にはポルトガルの2部リーグからオファーを受けるなど、
一躍時の人になったカズは、いま何を考えているのでしょうか。
大阪府堺市でハードなトレーニングをつづけるレジェンドに密着した。
サッカー小僧、キングカズはやっぱり素敵だ
朝9時前、約束の時間よりも余裕をもって『GQ JAPAN』チームがグラウンドに到着すると、
すでに練習は始まっていました。
テンポよくパス交換する音がピッチに響き渡ります。
凍てつくような寒さもあってか、空気が澄み切ったグラウンドにボールを蹴る音がこだまします。
遅刻してしまったかと焦りながらスタッフに尋ねると、
この日の主役である55歳の「さあ、始めようか」のひと声で8時45分には練習が始まっていたのだといいます。
声の主は、日本フットボールリーグ(JFL)『鈴鹿ポイントゲッターズ』に所属するカズこと三浦知良さん。
JFLはアマチュアクラブが参加できる最上位のリーグであり、
JリーグはJFLを4部リーグ相当として位置付けているといいます。
いま、55歳のカズはここにいます。
横浜FCから期限付きで鈴鹿へ移籍したカズは、今季18試合に出場して2得点を記録。
2023年1月に契約が満了します。
リーグの最年長出場記録を55歳267日に更新した2022年、チームは16クラブ中9位でシーズンを終えました。
「サッカーはJもJFLも同じ。レベルは違うけれど、1点や1勝の重みはどこにいても変わりません。この1年鈴鹿で経験したことは、これからのサッカー人生のために必ず役にたつと思います」
ところで、シーズンオフの12月8日、ワールドカップ・カタール大会で盛り上がる日本に驚きのニュースが駆け巡りました。
ポルトガル2部『オリベイレンセ』からカズがオファーを受けたというのです。
実現すれば、ブラジル、イタリア、クロアチア、オーストラリアにつづく、
5カ国目の海外移籍となります。
「試合に出たいという気持ちで横浜FCから鈴鹿に移籍しましたから、オリベイレンセの監督にも試合に出ることを第一に考えたいと伝えました」
現地視察を済ませた12月10日の帰国時の記者会見では、
「オファーに対してクリスマスまでに返答する」と語っていましたが、
自主トレ最終日前日となるこの日は慎重な姿勢を示しました。
「向こうで戦える体と精神を確認している段階で、正直まだ難しいかなという状態です。現地に行ってから別メニューというわけにはいかないですから。
日本国内であれば、様子を見ながら参加することもできるんですけど、もしポルトガルに行くことになったら、リーグ期間中の合流ということもあって、最初からMAXで入っていかなきゃいけなくなる。そうなると今の膝や足首の状態はちょっと不安です。これなら大丈夫、っていうところまでもっていきたい。そのあたりの見極めですね」
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