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今号のあまから手帖では、天神橋筋の歩き方を特集しています。
今記事で、とりあげるのは、阪神梅田本店。
地下2階、9階の飲食店街は、“百貨店初出店”の他とは一線を画す人気店がずらりと立ち並びます。
身体を温めるメニューや、旬を迎えたご褒美食材を紹介しています。
【京のおばんざい ぽんしゅ杉】B2F
アツアツのあんかけに、キュッと冷酒
日本酒がことほのか恋しくなる季節。
全国の地酒を、京風のおばんざいとともにバル感覚で楽しめるこちらでは、心地よく杯を進めてくれそうな冬の味覚が揃っています。
定番人気の京風出汁巻は、この時季だけのあんかけスタイルで登場。
だしをたっぷり抱き込んだ一品を、カニのほぐし見入りの芳醇なあんが包み込みます。
穏やかな旨みに寄り添わせるなら、すっきりとキレのいい淡麗辛口でしょうか。
冬の酒肴の雄・白子ポン酢は、フレッシュな飲み口の特別純米を。
クリーミーで濃厚な白子の後味を綺麗にしてくれます。
通常は香ばしく焼き上げて提供している名物の牛たんも、おでん仕立ての冬バージョンに。
驚くほど厚切りの牛たんと、じゅわっとだしを含んだ大根との相性は抜群。
香味華やかな純米吟醸を合わせれば、思わず笑みがこぼれてしまいそうです。
日本酒は1杯100mlと少量で飲めるのも嬉しいところ。
何しろ、期間限定銘柄を含めてリストは30種以上。
角打ち的なカジュアル感と料理の充実ぶり、このバランスが憎いです。
【蜻蛉揚げ物店 北新地 again】9F
冬の創作串はとろとろソースのぶり大根
繊細かつ独創的な創作串をコースで供する北新地の人気店。
その技術センスを生かした串揚げが、アラカルトで気軽にオーダーできるこちらでは、季節感溢れるメニューの数々も見逃せません。
例えばブリ大根。
下茹でしてカラリと揚げた大根の串に、ほぐしたブリの身をこっくり甘辛い味に仕上げたソースを合わせて。
口に運べば、揚げることでコクを纏ったジューシーな大根と旨みを湛えたブリが一体となり、まさにブリ大根そのものといった風味を残します。
串揚げの概念を打ち破る、巧みな分解再構築です。
細目のパン粉を纏わせて揚げた旬の雲子も、本店譲りの細やかさで更にもうひと仕事加え、揚げ出し仕立てに。
まずはサクッと香ばしい揚げたてを味わい、次に滋味深いだしを衣にたっぷり含ませながら…と、ひと皿で変化が楽しめる。
魚介のクオリティーが抜群なのは、大阪中央卸売市場内の系列店から直送という強みゆえ。
串揚げのみならず海鮮丼なども揃え、幅広いシーンにフィットする懐深さが魅力です。
本誌ではさらに、天神橋通りに立ち並ぶ名店がご覧いただけます。
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